こんにちは。大津市まの鍼灸接骨治療院 院長の藤井です。
12月も後半にさしかかり、令和元旦も終わを感じるようになりましたね。
季節の変わり目は体調を壊しやすいので、風邪などをひかないようにお気をつけください。
女性にとって妊娠や出産は命がけのたいへんな仕事でもあります。
はじめての妊娠や出産をひかえた新米ママさんは、不安でたまらないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで「産後の過ごし方」や「身体の変化」についてのお話をしようと思います。
今回は長いお話になるため、時間のあるときに読まれることをオススメいたします。
はじめての出産は緊張ばかりで、何をどう準備すれば良いかわからないですよね。
そこで産後の過ごし方についてお話しいたします。
出産してからもとの身体の状態に戻ろうとする6~8週間を「産褥期-さんじょき」といいます。
新米ママさんの身体は出産で大きなダメージを受けているので、産後はお母さんの身体をゆっくり休めて無理をしないことがとても大切なのです。
そこで産後の正しい過ごし方をご紹介いたします。
身体に優しい産後の過ごし方
・1~2週目
お母さんの身体が急激に変化する時期なので、出産で傷ついた身体をゆっくりと休めることが大切です。
周りの人にできるだけサポートしてもらい、家事や育児は最小限にして少しでも疲れを感じたら休むことです。
・3週目
身体が回復してきて寝たきり状態から動けるようになります。
身体はまだ完全に回復していないので、少しづつもとの生活リズムに戻すように心がけることが大切です。
・4週目
この頃になると医師による産後の1カ月検診があると思います。
産後のわからないことや不安なことは、医師に相談することをオススメします。
赤ちゃんの夜泣きなどで育児の負担がかかる時期なので、日中は昼寝もしながら身体を休めることが大切です。
・5週目
この時期になると身体の変化もだいぶ落ち着いてくるので、ストレッチや散歩などの軽い運動をおこない体力の回復をはかると良いといわれています。
ただし体調不良がつづいたり産後の不調が改善しないときは、医師に相談することが大切です。
5週目以降は専門医と相談しながら、無理をせずもとの生活に戻れるように動くことが大切です。
はじめての出産を前に不安と緊張でいっぱいの、新米ママさんが多いと思いますがご安心ください。
このような産後ケアのポイントを心がければ無事に乗り越えられます。ぜひ頑張ってください。
さらに産後の身体におこる変化を理解しておくことで、日常生活までの復帰を早めることができます。
産後に起こる身体の変化・・・
➀後陣痛-こうじんつう
産後4週で赤ちゃんがいた子宮はもとの大きさに戻る時期に、陣痛と似たような腹痛がおこることもあります。
腹痛がひどい時は医師に相談しましょう。
➁悪露-おろ
産後は通常よりも胎盤や子宮から多くの排泄物が分泌されるため、専用パットを使用して清潔に心がけることがとても大切です。
③精神不安
ホルモンバランスの乱れからイライラしたり涙もろくなるなど、産後うつがおこるお母さんも少なくありません。
産後に精神的なストレスや不安がある方は、無理をせず専門家に相談されることをオススメいたします。
④体重や骨格の変化
産後は赤ちゃんや羊水が体からでていくため少しずつ体重が減少していきます。
さらに赤ちゃんが産道を通りやすくするために、柔らかくなった骨盤まわりの柔軟性がなくなり身体が硬くなっていきます。
このように産後はお母さんの身体が大きく変化する時期なのです。
そして産後は骨盤周囲の筋肉や靭帯がおおきなダメージを受けます。
いわいる肉離れと同じような状態になるのです。
したがって産後すぐは安静にすることが大切なので、整体などで身体を触ることは危険なのでおやめください。
身体やホルモンバランスの変化から「肩こり・腰痛・抜け毛・尿漏れ・便秘・不眠症・生理不順」などの不調が現れやすくなります。
骨格をゆがんだままにしておくと骨盤内の血流が悪くなり、ホルモンバランスが崩れて不妊症や更年期障害の原因にもなるといわれています。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)