臨床のご報告(40代 女性 突発性難聴・耳鳴り)

臨床のご報告(40代 女性 突発性難聴・耳鳴り)

【①来院するまでの経緯】
2週間ほどまえに突発性難聴(低音性)を発病する。耳鼻科に受診をしてお薬を飲みはじめるが、症状に変化はみられなかった。

その後、総合病院でステロイド注射をおこなうが、それでも症状は変わらず担当医師からは「かなり重症ですね〜。もう医学的にはやれることがありません。」と言われてしまった。

途方にくれるなか「どうすればいいかわからない・・・せめて耳は聞こえなくなっても耳鳴りさえ治ってくれれば・・・」と悩んでいたところ、当院のホームページをみて来院する。

※「耳鳴り」と「閉塞感」が特につらい。

※ もともと「胸焼け・肩こり・冷え症・お腹のゆるさ」がひどく、1ヶ月前には「白内障の手術」をおこなった。

※昨年には「虚血性腸炎」により緊急入院した。

 

 

【②初回の状態】
右腰部に筋緊張
左腰背部は膨隆
右首の筋緊張
R:S3P−R
L5 PRS
C6 PRS
C1 ASRP

 

 

【③治療経過と内容】
触診をおこなうと「右腰部の筋緊張」が強くて、右仙腸関節の動きが悪くなり短下肢があらわれていた。また、もともと「肩こり・お腹のゆるさ」がみられることから、まずは副交感神経系にしぼりS3 P-Rからアジャストを開始する。

C1はASRPのリスティングをしめしていて、「甲状腺・胃腸・顎関節」にたいしても悪影響をおよぼしていた。

2回目には、耳鳴りはあるものの「耳の閉塞感」は消失した。

※施術による変化はみられたものの、「すぐにゆがみ直してしまう」ことや「突発性難聴の病態」から1日に3回のアジャストメントを開始する。

3回目には、耳鳴りが小さくなりはじめて聴力が回復してきたため、本人も驚きと喜びを隠しきれない様子だった。

4回目には、耳鳴りはかなり小さくなり、冷え症もよくなりはじめた。自覚的には聴力が80%ほど回復した。

5回目には、総合病院での聴力検査においても正常値をしめすようになり、本人も「嘘みたーい!こんなに良くなるものなんですね。」と感動しておられたのが、とても印象深かった。

 

 

 

【④考察】
もともと肩こりやお腹のゆるさにお悩みで、昨年には「虚血性腸炎」を発症されていたことから、首のサブラクセーションにより慢性的に「交感神経優位な状態」がつづいて、ストレスにより体がゆがみきったところで突発性難聴を発症した。

総合病院での薬物療法やステロイド治療の効果があらわれなかったのは、「首のゆがみによる聴覚細胞や甲状腺への悪影響」などの根本原因を解消しないまま、薬物療法を選択したことにあると考察。

5回の施術をおえたあとも「小さな耳鳴り」は残っていたが、首がゆがんでサブラクセーションをおこすことにより「慢性的に聞こえにくい状態」がつづいたことで、「脳が異常興奮した結果」おこった耳鳴りだった。

 

定期的にメンテナンスをおこない、「体のバランス」が整ったよい状態をつづけることで消失していった。

 

根本原因を見極めてサブラクセーションをあるべき状態にアジャストメントすることで、患者さんの「生まれてもった治る力」がきちんとはたらきだしつらい症状は改善していった。

 

監修:まの鍼灸接骨治療院 藤井康徳

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(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)

 
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