顎関節症でお悩みのあなたへ

このホームページをご覧になっているということは、口が開けづらくなったことで「食べ物を噛むのがつらい」と不安を感じておられるのかもしれません。
また、歯医者さんに通って歯並びの調整をしているものの「治療中に口を開けておくのがつらい」と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
毎日の食事や会話にまで支障が出る顎の痛みは、本当につらいものですよね。
ですが、どうかご安心ください。
体のバランスを整えることで、顎関節症は根本から改善していくことができます。
もしあなたが「この顎の痛みをなんとかしたい」と真剣に悩まれているのなら、ぜひこのページを最後まで読み進めてみてください。
顎関節症とは

顎関節症は、医学的にもいまだに明確な原因がわかっておらず、とても多くの人が悩まされている健康問題のひとつです。
顎関節は、体の中にある関節のなかでもとても小さな関節のひとつですが「食べる」「噛む」「呼吸する」といった日常の動作に関わっており、一日に4,000回以上も動いているといわれています。
それほど、私たちが普段意識することのない日常のなかで、絶えず使われている関節なのです。
体のバランスがくずれて顎関節にゆがみが生じはじめると、関節の動きがスムーズでなくなり、食事のときに痛みを感じたり、口を開けるたびに関節が「カクカク」と鳴るようになります。
とくに女性は男性の2~3倍ほど顎関節症を発症しやすいといわれており、10代後半ごろから少しずつ増え始める傾向があります。
症状の程度は人によってさまざまで、関節がゆがんでいるにもかかわらず自覚がないケースもあれば、口を大きく開けられなくなるような重い状態に進行することもあります。
また、軽い症状だからとそのまま放置されがちなのも、顎関節症の特徴のひとつです

顎関節症の原因としては、嚙み合わせの問題が多く指摘されています。
そのため歯科では、噛み合わせを調整するためにスプリント(マウスピース)を作成し、関節や筋肉への負担をやわらげる治療が行われることが一般的です。
それでも状態が改善しない場合には、外科的な処置や手術が検討されることもありますが、根本的な原因が解消されないままでは、日常生活に支障をきたす状態が長く続いてしまうことも少なくありません。
そのため「顎関節症がどのように起こるのか」というメカニズムを理解し、できるだけ早い段階で適切なケアをはじめることがとても大切です。
また、日常生活のなかで無意識におこなっている癖や習慣、さらには精神的なストレスが、顎関節のゆがみを引き起こしていることもあります。
症状を根本から改善するためには、こうした背景にある原因をしっかりと見極めることが何より重要です。
顎関節症のセルフチェック&負担のかかる習慣

これまで顎関節症は、主に噛み合わせのトラブルが原因と考えられてきました。
しかし近年の研究では、噛み合わせはあくまで原因のひとつにすぎず、実際にはストレス、食いしばりの癖、関節のゆがみ、交通事故、生活習慣など、さまざまな要因が複雑に絡み合うことで顎関節症が起こることがわかってきています。
また、自分が顎関節症なのか、それとも軽い症状なのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今の状態をチェックするための簡単なセルフチェック項目をご紹介します。
① セルフチェック
以下の項目の中で、いくつ当てはまるかを確認してみましょう。顎関節の状態を知る目安になります。
- 人差し指・中指・薬指の3本を縦にそろえて、その高さまで口を開けられない
- 顎を前に突き出したり引っ込める動きができない
- 顎を左右にスムーズに動かすことができない
- 口の開閉時にカクッ・グキッ・ジャリといった音が鳴る
- 口を開けると、顎がどちらか片側にずれていく
- 顎が疲れやすく、食事中にだるさを感じることがある
※4つ以上当てはまる方は、顎関節症の問題がある可能性があります。
② 顎関節に負担のかかる習慣
以下のような習慣がある方は、知らず知らずのうちに顎関節に負担をかけてしまっている可能性があります。
- 歯を食いしばる
- 歯をカチカチ鳴らす
- うつ伏せで寝る習慣がある
- 噛み合わせが悪い
- 一日中ガムを噛んでいる
- 物を噛むときに左右どちらか一方で噛む癖がある
- 奥歯が抜けたままになっている
このような習慣に心あたりがある方は、顎関節へのダメージが蓄積されている可能性があるため、早めにメンテナンスを行っておくと安心です。
また近年では、スマートフォンを見るときの姿勢や、長時間のデスクワークによるストレスが顎関節に悪影響を及ぼすこともわかってきています。
カイロプラクティックの視点では、交通事故によるむち打ち症の影響で顎関節がゆがむこともあると指摘されています。
さらに、顎関節を動かすための神経は頸椎1番(環椎)から出ているため、首のゆがみを整えることが顎関節症の根本改善につながると考えられています。

なかなか改善しない顎関節症の多くは「体のバランスの崩れ」と「歯のトラブル」の両方が関係していることが多いため、歯科治療とカイロプラクティックを併用してケアを行うことが推奨されています。
顎関節症がおこるメカニズム

顎関節の中には「関節円板(かんせつえんばん)」と呼ばれる、衝撃をやわらげるクッションのような構造があります。
この関節円板は、噛む・話す・あくびをするなどの日常動作の中で大切な役割を果たしています。
しかし顎関節にゆがみが生じると、このクッションもずれてしまい「カクカク」というクリック音が鳴るようになります。
状態がさらに悪化すると、食事の際に口を開けづらくなったり、食いしばるときに痛みを感じるようになります。
また、体のバランスがくずれたまま顎関節にストレスがかかり続けると、顎関節そのものの構造が変形してしまうこともあります。
さらに顎関節のゆがみによって周囲の筋肉にも負担がかかり、血流が悪化していくと「しびれ」「頭痛」「肩こり」「腰痛」「顔まわりの不快感」など、さまざまな不調があらわれることがあります。
カイロプラクティックや鍼灸によって、体のバランスを整えつつ原因と症状の両方にアプローチすることで、つらい顎関節症は根本から改善することが可能です。
どうぞご安心ください。
当院での顎関節症治療の流れ

顎関節症といっても、その原因や症状は人によってさまざまです。
なかなか良くならない顎関節症の多くは、体のゆがみによって「関節のひっかかり」や「神経のダメージ」が起こっており、それらの根本原因が解消されていないケースが非常に多く見られます。
また、体がゆがんでしまう背景には姿勢のくせや生活習慣、ストレスなどが関係していることもあります。
それらをしっかり見極めなければ、お悩みを根本から改善するための的確な治療方針を立てることはできません。
そのため当院では、まず丁寧にお話をうかがいながら、あなたが今「どんなことで悩んでいるのか」をしっかりとお聞きすることからスタートしていきます。

体のバランスがゆがみ神経にダメージをかけ続けると、その影響は皮膚や筋肉にも現れはじめます。
体は常にバランスを保とうとするため、たとえば骨盤がゆがむことで背骨がねじれ、首にまで負担がかかることがあります。その逆に、首のゆがみが骨盤のズレを引き起こすこともあります。
当院では、カイロプラクティックの理論に基づき「体表温度測定」や「レントゲン評価」などの的確な検査を行い、
・いつから問題が出ているのか
・どの部位に原因があるのか
・どのような方法で整えるのが最適か
・アジャストメントを行うべきかどうか
といった点をしっかりと見極めた上で、必要な箇所にだけピンポイントでアプローチしていきます。

体のバランスを整える施術のことを「アジャストメント」といいます。
アジャストメントを行うことで、顎関節症の根本的な原因にアプローチし、体全体のゆがみを整えていきます。
そうすることで、あなたの体に本来備わっている「健康を維持する力」や「病気を治す力」がしっかりと働くようになり、自然な回復力が高まっていきます。

アジャストメントのあとには、そのままベッドで10~15分ほどゆっくりとお休みいただきます。
この時間は、アジャストメントによって刺激を受けた神経が落ち着き、傷ついた細胞を修復するための情報が脳に正しく伝わるようにする、大切なプロセスです。
施術の効果をしっかりと引き出すためにも、この安静の時間を大切にお過ごしください。

体のバランスを整えることで、ケアの効果を最大限に引き出せるよう、施術後には生活面でのアドバイスもさせていただいています。
必要に応じて、施術効果をより高めるための生活習慣の改善方法などもわかりやすくお伝えいたしますので、ご不安な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
私たちの背骨は、神経を守るプロテクターのような役割を果たしています。
その背骨は、日々の生活スタイルに応じて、神経を保護するために少しずつ形を変えていく特性があります。
レントゲン画像を評価することで、これまでどのような生活環境や姿勢のクセのなかでダメージを受けてきたのかが見えてきます。
それにより、あなたにとって最適なケアプランを立てるための、非常に重要な手がかりとなります。
過去6ヵ月以内に撮影されたレントゲン画像をお持ちの方は、骨格の評価時に大変役立ちますので、初回のご来院時にご持参いただけるとスムーズです。
なお、私たちは医師ではありませんので、「診断」や「病名の決定」は行っておりません。
あくまで、体のバランスや骨格の状態を評価し、最善のケアをご提案することが私たちの役割です。
顎関節症に対する施術
カイロプラクティック
さまざまな検査データや身体の状態をもとに、体全体のバランスを丁寧に見極めながら、背骨や骨盤のゆがみを本来あるべき位置へと整えていきます。
これにより、「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」が解消され、つらい肩こりを根本から改善へと導くことが可能になります。
また、腰のバランスが崩れることで首のゆがみにつながっているケースも多く見られるため、当院では全身のバランスを確認しながら、局所的ではなく「全体を整える」という視点で施術を行っていきます。
体のゆがみが整うことで、あなたの体に本来備わっている「健康を保つ力」や「自分で治す力」がしっかりと働きはじめ、長年悩んできた肩こりの根本改善につながっていきます。

鍼灸
鍼灸治療には、その方の症状や体の状態に合わせた、さまざまなアプローチ方法があります。
あなたの顎関節症の原因が体の内側にある場合には、経絡の流れをもとにした東洋医学的なアプローチを行います。
一方で、体のゆがみが慢性化し筋肉のバランスに問題がある場合には、西洋医学的な観点から筋肉や関節に対する施術を取り入れていきます。
鍼灸を受けることで、気・血・津液のめぐりや血流がスムーズになり、体の奥からじんわりとリラックスできるようになります。
つらい肩こりでこわばっていた体と心がゆるんでいくのを、ぜひ実感してみてください。
