こんにちは。滋賀県大津市にあるまの鍼灸接骨治療院の藤井です。
散歩をしていると琵琶湖の水が干上がってしまい、いつもより砂浜が広がっているようでした。
このままいくと、節水しないといけなくなるのでしょうか(´-`).。oO
さて、今回は私たちの健康を維持して体の健康をキープするための「神経のバランス」についてお話をさせていただこと思います。
お時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
皆さんは「自律神経-じりつしんけい」という言葉を、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この自律神経は「交感神経-こうかんしんけい」と「副交感神経-ふくこうかんしんけい」にわかれて健康を維持するために、私たちの体に備わっているさまざまな働きをコントロールしているのです。
脳からでている神経は背骨によって、あらゆる衝撃から守られています。
スマホやデスクワークなどをおこなうと姿勢が悪くなりやすく、背骨や骨盤がゆがむことで神経に圧力がかかるようになるため「脳と体の神経ネットワーク」が乱れてしまい病気になるのです。
アメリカのコロラド大学の研究によると、「わずか10円玉ほどの重さが神経を圧迫することで、脳から体への神経の流れは60%も低下する」ということが判明しています。
この図をみるとわかるように、「首や骨盤には副交感神経」が集まり、「胸や腰の背骨には交感神経」が集まっていることがよくわかります。
ようするに「首と骨盤にはリラックスするための神経が集まっている」ということです。
たとえば「不眠症」に悩まされている方は、「副交感神経が圧迫」されている可能性があります。
肩コリや腰痛がひどくなり「副交感神経の働き」が低下するようになると、体が戦闘モードから切り替わらなくなるため、夜になっても興奮している状態がつづくようになり眠れなくなるのです。
逆に交換神経の働きが低下すると「朝になっても起きられない」などの、体がリラックスしすぎている症状があらわれます。
健康な体であれば朝になり太陽がのぼりまわりが明るくなると、交感神経が活発になるため自然と目さえてきて体が軽くなるため動きやすくなります。
ところが、背骨がゆがんでしまい交感神経が圧迫されると、いつまでも体はスローダウンしたままなので「なんだか体がダルい・・・」という症状がおこるようになるのです。
「怠けた性格」でもないし「疲れているわけでもない」という自覚があるのに、「体がダルくてしかたない・・・」という方は、背骨のゆがみによる交感神経の圧迫があるかもしれません。
私たちに健康を守るために大切なことは「交感神経と副交感神経のバランスを整える」ということなのです。
そのためには鍼灸や整体をおこない体のゆがみを整えて「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」を解消することで、自律神経のバランスを整える必要があるのです。
そうすれば「脳と体の神経ネットワーク」が正しく流れるようになり、「治る力」や「保つ力」が最大限に発揮できるようになるため、病気にならない健康な体に入れることができるのです。
ところが、現代の医学ではなにか困ったことがおこると、「問題の本質」をみようとせずに薬を飲ませて症状を隠そうとするのです・・・
たとえば、不眠症がつづいて病院へいくと「交感神経を抑制するためのお薬」を処方されます。
しかし「不眠症の本質」は背骨や骨盤のゆがみにより、副交感神経が抑制されて「交感神経が異常に興奮している体の状態」が問題なのです。
薬を飲むことで交感神経と副交感神経の2つが抑制されることなり、「昼も夜も体が重ダルくてたまらない・・・」という副作用があらわれるようになるのです。
私たちの体には、あらゆる病気を治すことができる力が備わっています。その力を正しく発揮するためには「自律神経のバランス」が大切なのです。
また、高血圧や低血圧などの「血管の病気」も、自律神経のバランスが関係していることもがあります。
たとえば背骨のゆがみにより首や骨盤のバランスが悪くなり副交感神経が圧迫されるようになると、交感神経が興奮するようになるため高血圧になります。
現代医学では原因がわからないとされている「本態性高血圧-ほんたいせいこうけつあつ」では、薬を飲むのをやめると血圧がグーンとあがってしまいます。
したがって血圧をコントロールしている自律神経のバランスを整えないかぎりは、一生お薬を飲みつづける必要があるのです。
実は鍼灸や整体をおこない体のゆがみを整えることで、血圧が正常になり薬を飲まなくてもよくなった方は多くおられます。
このように、背骨のゆがみを解消して「自律神経のバランス」を整えるることで、薬がいらない健康な体をつくることができるのです。
当院では「症状」と「原因」の2つを治療することでを、体の根本から健康を回復させる治療をおこなっております。
あなたがお体の不調で「どこへ行ってもよくならない・・・」と真剣にお悩みならご予約ください。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)
背骨と自律神経の関係、興味深く拝見しました。逆に臓器が病気になって背骨に症状が出る事はありますか?また臓器に問題がなくても背骨への圧迫がなくても環境の変化などで背骨に症状が出てくる事はありますか?
すずきさん、こんにちは。院長の藤井です。
ご質問にお答えさせていただきます。
①「内臓が病気になって背骨に症状はでるのか?」
背骨や骨盤がゆがんで神経を圧迫すると、「体表の凹凸・肌の質感・体表温度・しこり・筋肉の硬さ・浮腫・圧痛・ほくろ・点状出血・毛細血管の怒張」などさまざまな病変が体表にあらわれます。背骨のまわりにおこる浮腫(炎症反応)は、「組織修復力」を高めるために代謝機能が亢進している状態といわれています。
また何らかの症状がでてくるときは、「神経が60%以上圧迫」されて症状があらわれるといわれています。
したがって「自覚症状がないから健康だ」とも限らないわけです。
「内臓の病気が背骨にあらわれる…」というよりも、「背骨がゆがんで神経が圧迫されることで、さまざまな状態が体表にあらわれる」という解釈のほうが正しいと思います。その結果として、西洋医学の病名がつけられると考えます。
②「環境の変化などで背骨に症状が出てくることはありますか?」
背骨はその人の生活環境に合わせて、背骨のなかにある神経を守るために変化していきます。ヘルニアや狭窄症などの背骨の病気は、患者さんの生活環境の結果としてあらわれるわけです。
したがって鍼灸と整体をおこない「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」を解消しながら、「負担のかかる生活習慣」を改善することで体の不調を根本から解消できるといえます。