こんにちは。滋賀県大津市にある、まの鍼灸接骨治療院の藤井です。
先日、いつものようにトレーニングをおこなっていると、数週間まえとくらべて体力がついたようでランニングをしていても息切れすることが少なくなりました。
そこで、今回は「運動が脳にどのような影響を及ぼすのか…」についてのブログを書かせていただきました。お時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
実は運動をおこなうことで「脳のはたらきが向上」して、「メンタルの安定」にもいい影響をおよぼすことがわかっているのです。
目次
運動が脳へおよぼす影響
運動をつづけることは私たちの健康を維持するために、たいへん有効な手段であることを知らない人はいないかと思います。
実は運動をおこなうことで脳にもほどよい刺激をあたえることができるため、「脳細胞-のうさいぼう」が増加してさまざまなよい影響をおよぼすことがわかっているのです。
運動をおこない心臓のはたらきが活発になると、体のすみずみまで酸素がめぐるようになり栄養が脳までとどくようになります。すると脳のはたらきが活発になり頭の回転もよくなるのです。
逆に健康を維持するための運動をおこなわずに年齢をかさねていくと、脳のはたらきも鈍くなりはじめて認知力が低下することでアルツハイマーなどさまざまな病気を誘発してしまうのです。
肉体の変化をだすためには、それなりの運動を数カ月つづけなければいけません。しかし、脳のはたらきを活性化させるためにはわずか、2週間ほどの有酸素運動をおこなうだけでも効果があらわれるのです。
したがって、はじめはつらく感じるかもしれませんが「体を動かす習慣」をライフスタイルにとりいれるためにも、まずは15分くらいの散歩からはじめることをオススメいたします。
もしも「関節が痛くて歩くことができない・・・」とお悩みの方は、施術をおこない体のバランスを整える必要があるのでご予約ください。
またスムーズに動ける体をつくるためには、寝ているだけで体幹をエクササイズすることができる「楽トレ」がオススメです。https://mano-healthcare.com/aboutus/raku-tore/
運動が子供たちの脳にあたえる影響
私たち人間のはじまりは精子と卵子が結合することで染色体がつくられて、ひとつの細胞が分裂をくりかえしながらはじめに「脳の細胞」がつくられます。
そこから遺伝情報にもとずいて「脊髄神経-せきずいしんけい」がつくられ、肉体を作るために必要なさまざまな人間のパーツがつくられて、ひとつの肉体が完成するのです。
さらに15歳くらいまでは神経系のはたらきがどんどん成長していきます。また成長するなかで運動をおこない習得した体のバランスは、生きているかぎり維持されるものとなります。
子供のころから体をうごかすことを習慣にすると、バランスのとれた肉体をつくりやすく肥満や虚弱体質を予防することで、生涯にわたり健康を維持するためにも役立つのです。
したがって子供たちが成長する過程においても、運動をおこない脳を刺激することがとても大切なこととなります。
➀記憶力の調査
1950~1976年のスウェーデンで徴兵検査を受けた18歳男性、120万人の記憶力を調査した結果は…
筋力よりも有酸素運動が知能におおきく影響していることがわかりました。
また、15~18歳のあいだに有酸素運動をしていたグループは、運動をしていなかったグループよりも「認知テスト」において良い成績を残したという報告もあります。
脳の成長は遺伝的なものよりも、運動などの「環境による影響」が大きいということです。
➁血管の健康状態
2009年ノースカロライナ大学の研究で、定期的に運動している人としていない人の「血管の状態「」を比較しました。
すると、運動習慣のある人は脳の毛細血管がおおく、捻じれや曲がりが少ないことが確認されました。
それに比べて筋肉トレーニングでは、「鍛えている筋肉」しか効果がみられなかったとされています。
ようするに、有酸素運動をおこなうと脳が元気になるということです。
有酸素運動は知能を高めるために効果があるものの、筋力トレーニングではその効果が少ないというのは意外ですね〜。
③記憶力の研究
2009年イリノイ州アーバナシャンペーン校で、情報を覚えて思い出す能力をテストした研究もあります。
運動直後に記憶力をテストして、30分後にふたたびテストしたところ運動直後の記憶反応が向上して、2度目のテストではさらに結果が良くなりました。
筋力トレーニングをしたグループは、運動をおこなわなかったグループと比べて変化はありませんでした。
有酸素運動をおこなうことで、記憶力にも良い影響をおよぼすことができるのです。
有酸素運動といえば「息切れしない運動量」を意味しているため、まずは15~30分ほどの散歩からはじめると安心です。
「運動の種類」について。
運動をおこなうことが健康を維持するために大切だとはいうものの、あまり強度のつよい運動をおこなうと逆に健康を害してしまうこともあります。
実際に体力を限界まで追いこむ、フルマラソンなどの強度の強い運動ではストレスホルモンが大量に分泌されます。
そのストレス値はなんと「軍隊の降下訓練でパラシュート落下するときと同じストレスレベル」だとも言われているのです。
あまり大きなストレスを受けつづけることで、逆に健康のバランスを悪くしてしまうこともあるのです。
健康を維持するためには「楽しく会話しながら背中が汗ばむほどの運動」でよいとされています。
会話ができるくらいの運動量であれば、体を動かしつづけることで脂肪も燃焼されやすくなります。
また慣れてきたころに、少しペースをあげるだけでも筋肉によい刺激が体を強くすることもできます。
したがって、「運動に求める効果」や「運動する目的」におうじて運動強度を調節することが大切なこととなります。
今回の話をまとめると・・・
➀運動は脳の働きを良くして、記憶力や血管の状態を改善してくれます。
➁健康レベルを高めるためには、筋力トレーニングよりも有酸素運動が効果的。
というお話しでした~。
「運動したいけど体が痛くて動けない・・・」とお悩みの方は、鍼灸や整体をおこない「体のバランス」を整える必要がありますのでご相談くださいませ。
あなたのお悩みを解消するための、お手伝いをさせていただきます。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)