楽トレ

楽トレとは?

楽トレ

楽トレとは「複合高周波EMS」を使って50万Hzを流し、通常の運動では鍛えにくい身体の深層筋(インナーマッスル)を寝たままトレーニングすることができます。30分寝ているだけで、腹筋9000回と同様の運動効果があるため柔軟で良質な筋肉を作りあげることができます。

インナーマッスルとは?

骨格を支えるために重要な筋肉の総称で、アスリートでも鍛えにくいと言われています。ヨガやピラティスなど、バランスを保とうとするエクササイズで鍛えることもできますが、通常のトレーニングで鍛えることはアスリートでも難しく、加齢や運動不足と共に衰えやすい筋肉でもあります。

どんな筋肉?

筋肉には、赤筋と白筋の2種類があります。インナーマッスルは赤筋繊維が多く含まれていると言われています。楽トレを定期的におこなうことで、インナーマッスルが引き締められ柔軟で柔らかい身体を作り上げます。また、赤筋は「柔軟性・持久性」に優れていて脂肪をエネルギー源としているため脂肪燃焼効果が高い筋肉でもあります。

強化しないとどうなるの?

良い姿勢が保てなくなり「猫背や腰が曲丸くなる」「足が上がらず転倒しやすくなる」といった身体の変化が現れます。運動習慣がないと、筋力は年間1%ずつ低下していきますが、それに伴い筋肉や関節は固くなり姿勢も悪くなるため「肩こり、腰痛、頭痛、関節痛、浮腫み、冷え性」になり、ますます筋肉や関節が固くなるという悪循環に陥ります。また「ポッコリお腹、反り腰、冷え性」なども、インナーマッスルの衰えが原因と考えられています。

そもそも、なぜ姿勢は悪くなるのか?

なぜ姿勢が悪くなるのか
  • 腰を丸くした座り方
  • 職業に伴う特殊な姿勢
  • 長時間のパソコンや携帯
  • インナーマッスルの筋力低下や機能低下

など、さまざまな原因で姿勢が悪くなり関節や筋肉への負担は増していきます。

昔の日本人は背もたれがない床での生活、山道や階段、土間と居間の敷居をまたぐなど「膝を高く上げた動作」をする環境で、自然と「インナーマッスル(支える筋肉)」を使用した生活をおくっていたと言われています。

しかし、現代人は生活環境の欧米化や、生活習慣の変化にともなって中途半端に背もたれを使用するようになり、インナーマッスル(支える筋肉)を使う機会が減ったため姿勢も悪くなったといわれています。さらに生活習慣や加齢も重なり、このインナーマッスル(支える筋肉)が萎縮して機能低下をおこしている人が増えています。また、現代の子供たちは小さいころからスマホにゲームや勉強と、姿勢を悪くする原因が日常生活の中で非常に多くあります。

インナーマッスル(支える筋肉)が大切な理由

悪い姿勢が習慣づいてしまうとインナーマッスル(支える筋肉)が不足しがちになり代謝も悪くなるため「低体温、頭痛、身体が重くて動けない、転倒しても踏ん張れない」など様々な問題が起こってきます。

基礎代謝の内訳

昔の日本人の平均体温は36.8度ありましたが現代人は高い人でも36.3度で、ほとんどの人が35度台の低体温と言われています。体温が1度低下すると代謝は12%、免疫力は30%低下すると言われています。この基礎代謝を上げ体温を作っているのは肝臓や筋肉で、筋肉の中でも特にインナーマッスル(支える筋肉)の割合が多くあります。代謝や体温低下の原因のひとつはインナーマッスル(支える筋肉)の低下、いわいる姿勢の悪さにあるともいえます。

また、身体は痛みがある側には荷重をかけなくなり動かさなくなるなどの「痛みを回避する姿勢」を無意識にとってしまうため、痛めているところとは反対側の筋肉や関節に負担がかかり続けてしまい、脚長差や他の筋肉や関節が痛み始めたということの原因にもなります。

こういった状態も姿勢を悪くしてインナーマッスル(支える筋肉)を固くさせ筋力低下をおこしてしまう原因になりえます。日頃から「正しい座り方・歩き方」などを習慣づけることは、このインナーマッスル(支える筋肉)をストレッチしながら常に使い続けることになるため筋力低下は予防できると言えます。当院では、日常生活での正しい管理をおこなっていただくために「座り方」「寝方」「歩き方」「立ち方」などを指導しております。

インナーマッスルと姿勢の関係

腸腰筋

インナーマッスルとは「腸腰筋(ちょうようきん) 」のことを言います。腸腰筋は身体の軸である骨組みを支え、上半身と下半身を繋いでいる大切な筋肉です。この筋肉が弱くなると、背骨が曲がったり猫背になったりや反り腰になったりしてしまいます。そして悪くなった姿勢は関節への負担を増加させ、肩こり、腰痛、股関節痛など様々な病気のもとになるといわれています。

腰が痛いといっても原因は股関節であったりその逆であったりと、腰と股関節は相互に関係し合っているために「痛い」といっているとこだけを治療していると本当の痛みの原因を見落としてしまうことがあります。そのため当院では、筋肉量、姿勢、習慣と検査をおこない全体の治療をおこなうことで根本的に改善することが大切と考えています。

猫背と姿勢の関係

猫背と姿勢の関係

よく「猫背」のことが話題に上がりますが、「猫背」とは背骨が丸くなって頭が前に突き出している状態で正式には「上位交差性症候群じょういこうさせいしょうこうぐん」という病的な状態のことを言います。この、上位交差性症候群、いわゆる猫背の状態は、肩から首にかけての症状や関節トラブルなどの原因になります。

人の頭の重さは体重の1割(体重50㎏なら5㎏)といわれており、頭が前に出るほど首肩の筋肉や関節に負担をかけてしまい最大で12㎏も負担が増すと言われています。猫背の姿勢は見た目も老けて見えますし、自律神経失調症や鬱の原因にもなるとも言われており、特にスポーツをする子どもの猫背状態は「巻き肩」という状態をつくるため、肩関節が上がりにくくなり投球時にある「肘下がりフォーム」の原因にもなり、肩や肘関節のケガの原因にもなりえます。

猫背が原因でよくある症状

  1. 胸の筋肉が固い
  2. 首の筋肉が固い
  3. 肩が上がらない
  4. 喉の筋肉が弱い
  5. 肩甲骨間が弱く張りやすい
  6. 脳が酸欠状態になる

この猫背の原因の多くは、悪い姿勢、インナーマッスルの筋力低下にあるといえます。

楽トレでできること

ミトコンドリアを活性化させる

ミトコンドリアとは細胞の中にある小器官で、人体の電池ともいわれています。人の身体には60兆個の細胞があるといわれていますがその全てに、ミトコンドリアが存在します。また、筋肉(特に赤筋)に多量に含まれていて、脂肪をエネルギーに変える細胞でもあります。

楽トレをおこなうと、赤筋が増加してミトコンドリアが活性化するので、細胞レベルで効率よくエネルギーがつくられ「疲れにくく回復しやすい身体」になります。
東京大学大学院教授の研究所では「アディポネクチンが筋肉細胞内で長寿遺伝子『サーチュイン』を活性化させミトコンドリア活動を増加させることで、その動きを向上させる」ということを突き止め、2010年英医学雑誌「Nature」に記載されました。

アディポネクチンを分泌する

アディポネクチンとは、1995年、大阪大学名誉教授の松澤佑次らが、人の肥満細胞から分泌されるタンパク質を発見。血管保護作用や動脈硬化抑制などの効果がある長寿ホルモンともいわれています。

慶応大学医学部の調査では、全国の100歳以上の方、500人を調査した結果、アディポネクチン血中濃度が平均5~10に対し、20あることが判明し、糖尿病が6%と極めて少なかったことが判明し健康長寿、病気知らずのカギは「アディポネクチン」だということがわかりました。

人は運動量の低下にともなって筋肉量が減少します。筋肉は、人体最大の熱産生器官なので筋肉が少なくなると体温や基礎代謝が低下してカロリーが消費されにくくなるため内臓脂肪が増加します。この内臓脂肪からは、20種類以上の悪玉ホルモン(アディポサイトカイン)が分泌されて、血管に炎症をもたらすことで血栓をつくりやすくなり、インスリンの働きを弱めて「ガン、高血圧、糖尿病」などの原因になることが解明されています。

加齢とともに筋肉量は低下して基礎代謝が落ちていくため、定期的に楽トレをおこない赤筋の多く含まれたインナーマッスルを活性化させることで、内臓脂肪が減少して善玉ホルモン(アディポネクチン)が分泌されるため生活習慣病の予防にもなります。

ロコモ対策

ロコモティブシンドロームとは、主に加齢による関節・骨・筋などの運動器が機能低下を起こした状態をいいます。「立つ」「歩く」といった日常生活での移動機能が低下し、介護が必要になり寝たきりになるリスクが高くなっている状態をいいます。

痛みや運動不足により、移動能力が低下すると「外出できない」「トイレに行けない」「衣類の着脱が困難になる」といった症状が、徐々に現れます。日常生活の活動レベルが低下すると「メタボリックシンドローム」や「認知症」といった、寝たきりになるリスクはますます高くなってしまいます。こうした状態を防ぎ、健康寿命を伸ばすためには、早期に対策して予防することが重要となります。

楽トレでは、「階段の昇り降りで関節が痛い」「手術したから運動ができない」「ぶり返す痛み」などでお悩みの方でも、身体を負担を少なくして良質な筋肉を作り上げることができます。楽トレを定期的におこなうことで固くなり衰えた筋肉が柔らかく引き締まり、身体の柔軟性が増していきます。自分自身の筋肉による天然のコルセットを作ることで、身体の軸が安定するため、再発予防や転倒予防にも効果が期待できます。

パフォーマンスの向上に

複合高周波EMSは、筋肉に対して左右均等の負荷を加えることができるため、深層筋やインナーマッスルをバランスよく鍛えることができます。回数を重ねるごとに体幹が安定するようになり「ケガの予防」や、スポーツにともなうパフォーマンスアップ、自己記録更新といった結果が現れます。

美しいボディライン作りに

シェイプアップ効果もあるため、ダイエットやエクササイズの補助にも効果的です。インナーマッスルは10代後半をピークに衰え始めますが激しく動かすと引き締まる筋肉でもあります。インナーマッスルは赤筋を多く含み脂肪燃焼機能があるため「基礎代謝向上→内臓脂肪燃焼→皮下脂肪燃焼→サイズダウン」といった流れで理想的なボディメイキングをおこない、痩せやすい体質へ変化させます。

おなかの引き締めにも

こんな効果もあります

  • 朝の目覚めがスッキリするようになる
  • 眠りが深くなる
  • 腹式呼吸ができるようになる
  • 姿勢が良くなる
  • 階段の昇り降りが楽になる
  • フラつかなくなる
  • 正座ができるようになる
  • 便の出がよくなる
  • 頻尿・尿漏れが改善する
  • スポーツパフォーマンスが向上する
  • 足が軽くなりつまずかなくなる
  • 疲れを感じにくくなる
  • 骨密度が上がる
  • 病院での検査数値が改善する

などの効果が期待できます。

(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)

 
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