食道裂孔ヘルニア

胸やけや腹痛でお悩みのあなたへ

院長 藤井康徳

今このホームページをご覧になっているということは、食後の胸やけや呑酸(どんさん)がつらく「食後に胸やけがする・・・」とお悩みなのでしょうか。胸のつかえや胃痛が良くならず「胃液がこみ上げてきてつらい・・・」と胸やけを我慢してお薬を飲みながら、何とかやり過ごしているのかもしれませんね。おつらい状況だと思います。

ご安心ください。症状の原因を見極めて体のバランスを整えれば、つらい胃酸の逆流や胸やけを治癒へ導くことはできます。あなたが「胸のむかつきをどうにかしたい・・・」と真剣にお悩みなら、ぜひ最後までお読みください。

胸やけとは

みぞおち辺りに「焼けるような感覚」や「鈍い痛み」を感じるなどの症状は、いったん胃のなかに入った食べ物が食道まで逆流することが原因で起こります。医学的には逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)という病名がつきますが、主に「胃酸の逆流」が起こりやすい状態になっていることが多くあるのです。

胃には食べ物を消化するときにでる、胃酸から粘膜を守るための強さがあります。しかし食道には胃酸から粘膜を守る強さがないため、胃酸の逆流がつづくと食道の粘膜が傷つくようになり不快感を感じるようになるのです。実は一昔前までは欧米に多い病気といわれていましたが、食の欧米化がすすむなかで日本でも増加している病気のひとつなのです。最近では胃酸の逆流にかかわらず、「食物を腸へ送りだすための筋力の低下」や「ストレス」が原因で症状が現れることがわかってきました。

逆流性食道炎になりやすい人の特徴

  1. 食べすぎ・早食い
  2. 食べたあとに、すぐに寝る
  3. 高脂肪食が大好き
  4. アルコールやタバコを嗜む
  5. 肥満気味
  6. 姿勢が悪く猫背になりがち

上記の項目に当てはまる方は、逆流性食道炎になりやすいといわれています。
食事を食べ終わってからすぐ横になり寝ると、胃酸が食道へ逆流してしまい胸やけを感じやすくなります。さらに食道が胃酸にさらされ続けると、粘膜が炎症を起こしてしまうのです。食事はできるだけ就寝3時間前までにすますことが理想的と言われていますが、負担のかかる姿勢になっている方は日常生活のなかで知らぬまにお腹を圧迫してしまうので、胃酸の逆流が起こりやすい状態になっている方がたいへん多くおられます。

胸やけや呑酸(どんさん)の原因は「食道裂孔ヘルニア」

前かがみの姿勢がつづいて猫背になりがちな人の多くは、横隔膜にある食道が通る穴(裂孔-れっこう)がゆるくなり胃が横隔膜の上へゆがんでしまう方が多くおられます。このような状態を「食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうへるにあ)」といいます。食道裂孔ヘルニアになってしまうと胃と食道をつなぐ筋肉がゆるくなり、逆流性食道炎も治り難くなってしまうのです。
 
さらに食道裂孔ヘルニアを放置してしまうと、心臓や肺にストレスがかかるようになり手術をおこなう方もおられます。

胸やけや胃酸の逆流が長引いてしまう方の多くは、もともと「負担のかかる食生活」や「悪い姿勢」が積み重なり、胃腸に負担がかかりやすい状態になっているのです。さらに背骨がゆがんで神経を圧迫すると、脳と体のつながりも悪くなり内臓の働きが低下して、さまざまな不調が現れるようになります。

食道裂孔ヘルニアの症状

食後のくつろいでいるときに「胃から酸っぱくて苦いものが逆流してくる」などの胸やけが起こり、「げっぷや吐き気」などの症状があらわれます。これらの症状は横隔膜にある食道が通る穴から飛び出した胃に、胃酸がたまることで起こります。

また横隔膜から飛び出した胃が慢性的に心臓や肺を圧迫するようになると、「息切れ」や「動悸」などの症状がではじめます。さらに状態が悪化すると胃が捻じれてしまい、食事中にむせて「上手く飲み込めない」などの嚥下障害(えんげしょうがい)が起こりはじめ生命に危機を及ぼす恐れすらあるのです。

ある統計よると「腹痛の80%・心臓発作の40%に食道裂孔ヘルニアがあった」、というデータもあるほどなのです。さらに逆流性食道炎の症状を放置すると、食道に潰瘍ができてしまい食道ガンになるリスクも高くなってしまうのです。

胸やけや腹痛などの症状が軽いうちに鍼灸や整体をおこない、姿勢や内臓のゆがみを整えることで食道裂孔ヘルニアの進行は未然に予防することができます。ご安心ください。

食道裂孔ヘルニアの種類

胃が胸に入り込んだ状態によって、大きく3つに分類されます。

①滑脱型-かつだつがた

食道と胃が横隔膜より上にゆがんでしまった状態で、ほとんどの人は無症状であることが多くあります。米国では40%以上の人に滑脱型ヘルニアがあるといわれていて、年齢とともに発症率は高くなり60歳以上では60%に食道裂孔ヘルニアがあるともいわれ、ヘルニアのなかでは最も多い状態です。

②旁食道型-ぼうしょくどうがた

胃の一部が横隔膜のうえにゆがんでしまい食道と並んでいる状態です。胃酸や食べ物の逆流は起こりにくいと言われていますが、胃が食道を圧迫することで物を飲み込めなくなり腹痛をともなうことがあります。

さらに内臓のゆがみが悪化して横隔膜に締めつけられると、血流が悪くなることで痛みが起こり「嚥下困難・胸痛」などの症状もあらわれます。重症化すると内臓のひっかかりを整えるための、手術がおこなわれますが食道裂孔ヘルニアのなかでは稀な状態といわれています。

③混合型-こんごうがた

滑脱型と旁食道型が合わさった状態です。胃が胸のなかに入り込んでしまう「滑脱型-かつだつがた」や「混合型-こんごうがた」では胃酸の逆流がおこりやすく、「吐き気・胸やけ」などの症状があらわれます。食道裂孔ヘルニアのなかで2番目に多い状態です。

当院の食道裂孔ヘルニアの治療

食道裂孔ヘルニアの治療

鍼灸や整体をおこない症状と原因の両方を治療することで、「内臓のゆがみ」や「神経の圧迫」が解消すると姿勢も良くなり胃酸の逆流を改善しつつ、つらい胸やけや食道裂孔ヘルニアも根本的に改善することができますのでご安心ください。食後の胸やけで「どこへ行ってもよくならない・・・」とお悩みの方は、効果的な治療を組み合わせた当院のトータル治療が特にオススメです。

「食道裂孔ヘルニアの検査や標準治療」について

病院では内視鏡検査やバリウムを使用したレントゲン検査をおこない、胃や食道などに異常がないかを検査してくれます。「食後はすぐに横にならない」ことや「軽い運動」など生活習慣を見直して、食事療法をおこない胃腸にかかる負担を軽減させてあげることが治療の基本方針となります。

胸やけやげっぷにお悩みの方は、胃酸を抑えるためのお薬を処方してくれます。しかし症状に改善がみられずヘルニアが大きすぎる場合は、胃から飛び出たヘルニアを「正しい位置に戻す手術」や「ゆるみ過ぎた横隔膜を締め直す手術」などが検討されることもあるのです。

またお薬により胸やけや吐き気の症状がやわらいだとしても、ヘルニアが残っているかぎりは再発の可能性があるため長期にわたりお薬を飲み続けないといけなくなる方がたいへん多くおられます。

食道裂孔ヘルニアでお悩みの方はご予約を

食道裂孔ヘルニアでお悩みの方はご予約を1

当院では問診や検査をおこない全身状態を見極めてから、鍼灸や整体をおこない体のゆがみを整えます。さらに整腸マッサージをおこない横隔膜の上にゆがんだ胃を、あるべき状態へもどしてあげると「内臓のひっかかり」や「神経の圧迫」が改善して胃腸の調子が良くなるだけでなく、つらい食道裂孔ヘルニアも根本治癒させることができるのです。

また猫背による胸の圧迫感や痛みを和らげるために、不自然な習慣が身について「姿勢が気になる・・・」とお悩みの方には特にオススメです。

つらい胸やけや腹痛にお悩みで「この症状をどうにか良くしたい」と、真剣にお悩みの方はぜひ当院のトータル治療を受けてみてください。

食道裂孔ヘルニアでお悩みの方はご予約を2

(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)

 
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