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肩こりの症状と原因
原因を突き詰めていくと多くは猫背や骨盤のゆがみなどの姿勢や筋力低下が関係してきます。猫背とは背中が丸くなって頭が前に突き出している状態をいいますが、正式には「上位交差性症候群(じょういこうさせいしょうこぐん)」という病的な状態でもあります。
頭の重さは体重の1割程度と言われ、猫背がひどくなり頭が前に突き出るほど頭の重さは増していくので、そのぶん首のまわりや肩の筋肉に負担が蓄積されて肩こりの症状が現れます。近年では、スマホやパソコンの普及にともない若くても猫背になる人は増加傾向です。
また、猫背は見た目が老けて見えるだけでなく、自律神経失調症やうつ病の原因にもなると言われています。
肩こりの影響
猫背姿勢は頭が前に突きでて背中が大きく丸くなるので、背中の筋肉が伸ばされます。頭が前に突き出ることで首まわりの筋肉が固くなると、神経や血管を圧迫して腕のシビレや脳の血圧が高くなるといった影響も現れ、長い目でみると関節の病気の原因にもなります。
頭が前に突き出ることで、人は身体のバランスを保つために腰を丸くすることが多くあります。
この状態がつづくと肩こりだけでなく、腰痛や体幹を支える筋肉(インナーマッスル)の筋力低下、内臓機能の不調や呼吸量の減少といった全身への悪影響を及ぼします。
猫背の5大生活習慣
肩こりの原因になる猫背は、日常の生活習慣が大きく関係します
1.デスクワーク時の作業姿勢
背中を丸くする姿勢を長時間続けると、肩や首まわりの筋肉は不自然に伸ばされつづけ血流が悪くなるため肩こりとなります。この状態を長期間続けると猫背の状態で筋肉が固まりやすくなるため、どんどん頭が前に突き出て猫背が増長されていきます。
2.座り姿勢
椅子に座るときに浅く座り腰を丸くしながら背もたれに寄り掛かる姿勢は、姿勢を維持する背中の筋力が弱くなり、気がつかないうちに頭が前に突きでやすくなります。
3.体力系の作業やスポーツの姿勢
重い荷物を背負ったり、ヘルメットを被りっぱなしの作業を続けると頭が前に突きでて猫背になりやすくなります。バレーボルのレシーブ前の前傾姿勢や無理な姿勢でのトレーニングも猫背の原因のひとつになります。
4.スマホ姿勢
スマホやゲーム機をのぞき込む姿勢は、猫背となり肩こりの原因となります。画面をなるべく顔の高さまで上げて目線が下がらないようにする注意が必要です。
5.精神や内臓的な問題
ストレスなどの問題で悩み事を考えがちな人は、自然と猫背姿勢になりがちです。猫背になると呼吸量も減少してネガティブ思考になりやすく、うつ病などの精神疾患も慢性化しやすいというのは専門機関では常識になっているようです。また、内臓に問題がある場合も姿勢が悪くなる傾向にあります。
当院のトータル治療は、肩こりに対する症状の治療だけではなくこれらの根本的な原因を治療することで肩こりを根本的に改善することができます。
肩こりの改善
慢性的な肩こりであるほど、筋肉が固くなっているだけではなく関節や姿勢の状態も関係してきます。そのため、根本的に肩こりを改善するためには「症状治療」と「根本治療」の両方をアプローチすることが大切です。
当院の整体は、症状治療と根本原因の治療を同時におこなうことで、身体の自然治癒力を最大限発揮できるので根本的な肩こりの改善ができます。
当院での肩こり治療
1.問診
肩こりといっても原因や症状は様々です。なかなか症状が改善しない肩こりの中には腫瘍性や関節の病気が隠れていることもあるため状態を正しく見極めなければいけません。その他にも生活習慣の癖や環境をしっかりと把握しないと正しい治療方針をたてることができないため、まずはしっかりとお話をお聞きすることであなたの肩こりの原因や生活環境を把握して、あなたがなぜ肩こりになっているのかを見極めます。
2.検査
視診
肩こりになりやすい姿勢をしていないか?症状の影響が身体にどこまで及んでいるのかを観察します。また、浮腫みがないかといった状態を確認します。
触診
関節可動域
総合運動動作
関節の動きを複合した、簡単な動作をおこなっていただきます。身体は上下左右とバランスを保ちながら連動しているため、肩こりによる痛みを回避する不自然な動作が身につくと、正常に動かせていない関節の動きを他の関節で補うという代償動作が現れ、徐々に身体のバランスは壊れていきます。総合運動動作を分析することで肩こりが身体全体のバランスにどのような影響を与えているのかを見極めていきます。
X-Scan
3.治療
鍼灸
整体
肩こりでお悩みの方はお早めにご予約を
肩こりで、整体や整骨院に通ってもなかなか症状が改善されない方や、無駄に全身マッサージに通われてしまっている場合は、ぜひ一度当院のトータル治療を受けてみて下さい。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)