こんにちは。滋賀県大津市にある、まの鍼灸接骨治療院の藤井です。
11月にはいり夜も少し寒さを感じるようになりました。
冷え症をもっている方には、つらい季節になったのではないでしょうか。体が冷えると疲れもとれないし、うごくための気力がわかないこともあると思います。
そこで、今回はつらい冷え性についてのお話しをさせていただきます。お時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
目次
「冷え症」とはなにか・・・
冷え症とはからだのなかをめぐる血液の流れがなんらかの理由により悪くなり、手や足などからだの末端が冷えることでさまざまな不調があらわれる状態をいいます。
また体を温めるさまざまなはたらきが低下することで、夏であってもつらい冷え症でお悩みになる方はおおくおられます。
冷え症の原因やタイプもさまざまで、女性にだけおこるものと思われがちですが、近年では男性であっても冷え症に悩まされている方が増えているのが現状です。
一般的には、年齢とともに筋肉がなくなり内臓のはたらきが悪くなると、「体のなかで熱をつくりだす能力」が低下してしまい冷えを感じやすくなります。
また背骨や骨盤がゆがんで神経システムのはたらきが悪くなると、交感神経が興奮した状態がつづいて「体の中心へ血液をあつめるはたらき」がおこると体のすみずみまで血がめぐらなくなり、冷えとともに高血圧などの症状に悩まれる方も少なくはありません。
さらに「脳と体の神経ネットワーク」のはたらきが乱れて甲状腺のはたらきが低下すると、「環境の変化」にうまくついていけなくなり「物ごとにたいする意欲」がなくなるなどさまざまな悪影響がででくることもあります。
鍼灸や整体をおこない背骨や骨盤のゆがみを整えることで、「脳と体の神経ネットワーク」が正しくはたらくようになりつらい冷え症は根本から解消することができます。ご安心ください。
「冷え症がおこる原因」について・・・
ストレス社会といわれる現代はさまざまな要因によりストレスがたまりやすい環境があります。したがって、心と体のバランスを壊しやすい時代でもあるのです。
また生活が便利になったぶん体をうごかす機会が減ったため、「代謝-たいしゃ」が悪くなりさまざまな不調がおこりやすい環境があるのです。
特に、女性は男性よりも筋肉量が少ない傾向があるため、体をうごかしたときに熱をつくりだすことができず冷えを感じやすくなります。
「冷え症」と「まざまな原因」について・・・
①筋肉量が少なく、脂肪が多い。
男性よりも女性のほうが脂肪量がおおく、筋肉量が少ないため冷え症になりやすい傾向があります。
また脂肪には血管がないため気温が下がったときに、温めることができず外気温の影響をうけやすくなるのです。
➁鉄分が不足しやすい。
女性は生理による出血の影響から、からだのなかの鉄分がなくなりやすい傾向があります。
したがって生理のときにダイエットや食事制限をおこなうと、さらに鉄分がなくなり貧血を悪化させてしまうため注意が必要です。
また貧血になると酸素をからだにめぐらせるための「赤血球-せっけっきゅう」が少なくなるため、疲れがたまりやすくなり冷えを感じやすくなるのです。
③ホルモンバランスの変化。
更年期になると自律神経のはたらきが乱れることで、ホルモンバランスも悪くなり冷えを感じやすくなります。
また男性とくらべると子宮や卵巣があるために、お腹のなかの血流が悪くなりやすい傾向もあるのです。
生理がはじまると体のなかの血液が少なくなるため、熱をからだのすみずみまで運ぶためのはたらきが低下して冷えを感じやすくなるのです。
④ストレス
仕事や家事がいそがしくなり休む時間がなくなりストレスを感じつづけると、神経システムが影響をうけることで血のめぐりが悪くなり冷えを感じやすくなります。
また背骨や骨盤がゆがんで「脳と体の神経システム」にまで悪影響でると、交感神経が異常に興奮するようになり体温の調節がうまくできなくなり、血液が体ののすみずみまでゆきとどかなり冷えを感じやすくなるのです。
冷え症の種類について・・・
冷え症といっても、その原因や症状はさまざまです。
また、その種類によっては体の状態にあったアプローチをおこなう必要があるため、まずは自分が「どのタイプの冷え症なのか」を見極めることが大切なこととなります。
①四肢末端型-ししまったんがた
血液がドロドロしたり血管が細くなると、体のすみずみまで血がめぐらなくなり冷えを感じやすくなります。
このタイプは手足だけを温めただけでは、つらい冷え症を改善させることはできません。
人間のからだは内臓を温めようにできているために、体の中心に血液を集めるはたらきがあるのです。
したがって体の中心に血液が集まりすぎると、体の末端まで血がめぐらなくなり冷えを感じるのです。
➁下半身型-かはんしんがた
スマホやデスクワークにより姿勢が悪くなり、骨盤や背骨がゆがむと肩コリや腰痛などさまざまな悪影響がでてきます。
また「足をくむ習慣」がつづく骨盤がゆがんでしまい、下半身の血のめぐりがとどこおることで代謝も悪くなるのです。
また運動不足により下半身の筋力が低下して、脂肪がたまると冷え症もひどくなります。
③内臓型-ないぞうがた
背骨や骨盤がゆがんで神経システムが影響をうけると、健康を維持するための「血管のはたらき」がうまくできなくなり、体の中心まで血をめぐらせるはたらきが低下することで内臓が冷えてしまうのです。
また「内臓の冷え」はストレスとの関係が深いため、自分では気がつきにくく注意が必要となります。
お腹の調子が悪くなったり体調がすぐれないときは、内臓が冷えているサインかもしれません。
冷え症をあまくみないほうがいい理由
若い頃からの冷え症もつらいものですが「冷え」をあまくみていると、年齢とともにさまざまな病気にかかるリスクが高くなるのです。
脳の血流が悪くなることでおこりやすいパーキンソン病も、50代~60代をさかいに発症リスクが高くなります。また、その他の病気も、50代をさかいに増加していく傾向があります。
なぜ50代をさかいに病気が増えるのでしょうか。それには、ある理由があるんです・・・
50歳からは動脈硬化がおこりやすい。
動脈硬化は血管の壁が硬くなることでことで起こります。また「悪玉コレステロール」が増えて血管のなかにこびりつくと、プラークという塊ができてしまい血管がつまりやすくなるのです。
年をとるとさまざまな変化がおこり、「望ましくない現象」がおきはじめるのがだいたい50歳くらいなのです。
つらい冷えを我慢して低体温のままでいると血液がドロドロになり、動脈硬化がすすんで硬くなった血管のなかをドロドロな血液がゆっくり流れていく感じです。
ようするに年齢とともにさまざまな病気にかかるリスクが高くなるため、冷え症をできるだけはやく解消しておくと生活習慣病を予防できるので安心だといえるのです。
また背骨や骨盤がゆがんで神経システムに悪影響がではじめると、肩コリや腰痛だけでなく「血管のはたらき」が悪くなることで体温調節がうまくできなくなることもあります。すると脳や心臓などの病気にもかかりやすくなるのです。
動脈硬化がおこる原因について・・・
➀高血圧
➁喫煙
③糖尿病
④高コレステロール
といわれています。年齢とともに健康の不安を感じることなく安心してすごすためには、動脈硬化になりやすい4つの危険因子をひとつでも減らして、深部体温をあげながら血管を柔らかくたもつ必要があるのです。
そうすることで動脈硬化で硬くなった血管のダメージも少しずつ回復して、結果的にさまざまな病気にかかるリスクを下げることができるのです。
冷えを解消する3つのポイント。
➀散歩
1時間ほどプラプラと散歩する習慣をみにつけることで、筋力がつくだけでなく内臓脂肪が減少するなど、冷え症や動脈硬化を予防するために効果的です。
また、ジワ~っと背中に汗をかくくらいの運動量が理想といわれています。
➁温浴
42℃ほどの「少し熱いかな?」と感じくらいの温度で、10~20分ほど温浴します。
深部体温を上げて冷えを改善することで、代謝が高くなり「痩せやすい体質」をつくることができます。
③体のバランスを整える。
じつは、背骨や骨盤がゆがむと脳と体がおこなう情報のやりとりができなくなり、健康をたもつためのさまざまなはたらきが低下してしまうのです。
神経が異常に興奮することで体のすみずみまで血液がめぐらなくなり、冷えを感じたり高血圧などの原因にもなるのです。
定期的に体のバランスを整えておくことで、将来かかるかもしれない病気のリスクを大きく下げることができるのです。ご安心ください。
つらい冷え症により「どこへ行っても良くならない・・・」とお悩みの方は、ぜひ当院のトータル治療を受けてみてください。あなたのお悩みを解消するためのお役にたてるはずです。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)