食道裂孔ヘルニアでお悩みのあなたへ

今このホームページをご覧になっているということは、食後の胸やけや呑酸(どんさん)がつらくなり「食後に胸やけがする」とお悩みなのでしょうか。胸のつかえや胃痛がなかなか改善せず「胃液がこみ上げてきてつらい」と困っているのかもしれませんね。おつらい状況だと思います。
ご安心ください。体のバランスを整えることで、つらい胃酸の逆流や胸やけを改善することができます。「胸のむかつきをどうにかしたい」と真剣にお悩みなら、ぜひ最後までお読みください。
一般的な食道裂孔ヘルニアの治療

みぞおちに「焼けるような感覚」や「鈍い痛み」を感じると、内視鏡検査を受けた際にその半数に食道裂孔ヘルニアがみられるといわれています。近年では高齢化や肥満などを背景に、つらい胃腸のトラブルに悩む人が増加しています。日本においては、症状がみられない軽症のケースを含めると、数百万人が食道裂孔ヘルニアを抱えていると推測されています。
一般的な治療では、内視鏡検査をおこない「腹式呼吸による横隔膜強化」や「刺激物をひかえる食事」など、生活習慣の改善をうながすアプローチがおこなわれます。また「胃酸の分泌をやわらげる薬」や「胃粘膜を保護する薬」などが処方されます。
症状が改善しない場合には「横隔膜をしめなおす手術」などが検討されますが、手術をしても再発率は5~30%あるとされ、巨大ヘルニアでは再発のリスクがさらに高くなります。
食道裂孔ヘルニアの原因と症状

食道裂孔ヘルニアになると、胃酸が食道まで逆流し胸やけや吐き気などを感じるようになります。胃が慢性的に心臓へダメージを与えつづけると、息切れや動悸など心臓のトラブルが起こることもあります。さらに、胃がねじれてしまうと食事中にむせることで「うまく飲み込めない」など、嚥下障害(えんげしょうがい)が現れはじめます。
つらい胸やけが続きストレスによって睡眠の質が低下すると、体のバランスもゆがみやすくなり「健康を維持する力」や「病気を治す力」が低下し、さらに悪影響を及ぼすようになります。
鍼灸やカイロプラクティックをおこない体のバランスを整えることで、神経のバランスがよくなり胃の働きが改善され、つらい食道裂孔ヘルニアを改善することができます。ご安心ください。
胸やけがおこるメカニズム

胃の中にある食物が食道まで逆流すると、みぞおちに「焼けるような感覚」や「鈍い痛み」などの症状を感じはじめます。医学的には逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)と呼ばれ、胃酸の逆流が起こりやすい状態になっているのが特徴です。
胃には胃酸から粘膜を守る機能があります。しかし、食道には胃酸から粘膜を守る機能がないため、胃酸の逆流が続くことで食道の粘膜がダメージを受けつづけ、胸やけを感じるようになります。
一昔前までは、欧米に多い症状だといわれていましたが、食の欧米化が進む中で日本でも増加しつづけています。最近では「食道の筋力低下」や「精神的なストレス」を抱えつづけることで、胃腸のトラブルがおこりやすくなるとも考えられています。
食道裂孔ヘルニアの3つのタイプ

食道裂孔ヘルニアは、その状態によって大きく3つに分類されます。
滑脱型(かつだつがた)
食道と胃が横隔膜より上にずれてしまった状態で、ほとんどは無症状といわれています。米国では40%以上の人に滑脱型ヘルニアがあるとされ、年齢とともに発症率は高くなり「60歳以上では60%に食道裂孔ヘルニアがある」ともいわれています。食道裂孔ヘルニアの中では最も多いタイプです。
旁食道型(ぼうしょくどうがた)
胃の一部が横隔膜の上にずれて食道と並ぶ状態です。胃酸や食べ物の逆流は起こりにくいとされていますが、胃が食道を圧迫し続けることで、物を飲み込みにくくなり痛みをともなうこともあります。さらに内臓のゆがみが悪化して横隔膜に締めつけられると、血流が悪化し痛みが生じ「物が飲み込めない」といった症状があらわれます。重症化すると内臓のゆがみを整えるために手術が行われますが、食道裂孔ヘルニアの中では稀な状態とされています。
混合型(こんごうがた)
滑脱型と旁食道型が合わさった状態です。胃が胸の中に入り込むことで胃酸の逆流が起こりやすくなり、吐き気・胸やけなどの症状があらわれます。食道裂孔ヘルニアの中で2番目に多いタイプです。
逆流性食道炎がおこりやすい人の特徴
- 食べすぎや早食いをする
- 食後すぐに寝る
- 高脂肪食が好き
- アルコールやタバコを嗜む
- 肥満傾向にある
- 姿勢が悪く猫背になりがち

これらの項目に当てはまる方は、逆流性食道炎になりやすい傾向があります。特に食後すぐに横になると胃酸が逆流し、胸やけを感じやすくなります。
「食事は就寝3時間前までに済ませることが理想的」ともいわれていますが、デスクワークで前かがみの姿勢が続くほど無意識にお腹を圧迫し、胃酸の逆流が起こりやすくなります。
食道裂孔ヘルニアがおよぼす悪影響

「心臓発作の40%に食道裂孔ヘルニアがみられた」という統計データがあり、実は食道裂孔ヘルニアは心臓のトラブルとも深く関わっていることがわかっています。また、胃酸の逆流が続くことで潰瘍ができると、食道がんのリスクをかかえることにもつながります。
さらに胃腸は「第二の脳」といわれるほど、心身のストレスとも深い関わりがあることがわかっています。ストレスをかかえつづけることで睡眠の質が低下すると、胃酸の逆流も悪化しやすくなり、社会生活にもいずれ悪影響をおよぼすようになります。胃腸の調子が悪い時には食事管理を見直し、ゆっくりと睡眠をとることで「健康でいるための土台」が作られるようになります。

しかし、食道裂孔ヘルニアに悩みつづけている方ほど背骨のゆがみにより「脳と胃の神経ネットワーク」にも悪影響が出ていることが少なくありません。鍼灸やカイロプラクティックをおこない「関節の引っかかり」や「神経のダメージ」を解消することで、食道裂孔ヘルニアを少しずつ改善することができます。ご安心ください。
当院での食道裂孔ヘルニア治療流れ

食道裂孔ヘルニアといっても人により原因や症状はさまざまです。なかなか改善しない胃腸問題の多くは、身体のゆがみによる「関節の引っかかり」や「神経のダメージ」などの根本原因が解消されていないことが少なくありません。
また身体のゆがみを引き起こす背景をしっかり見極めないと、お悩みを根本から解消するための正しい治療方針を立てることができません。したがって、まずはじっくりとお話をうかがい、あなたが現在抱えているお悩みや不安を丁寧にお聞きします。

まずは、さまざまな検査を行い施術ができる状態であるかを見極めます。さらに、背骨を中心とした全身のバランスや骨格の評価などを行い、胃もたれや胸やけなどの根本原因を見極めます。

身体のバランスを整える施術をアジャストメントといいます。アジャストメントを行い根本原因を解消することで、あなたの身体にもともと備わっている「健康を維持する力」や「病気を治す力」がしっかりと働くようにうながしていきます。
薬に頼るのではなく、体の内側から自然に回復する力を引き出すための大切なプロセスです。

アジャストメントのあとには、そのままベッドで10~15分ほどゆっくりとお休みいただきます。
この時間は、アジャストメントによって刺激を受けた神経が落ち着き、傷ついた細胞を修復するための情報が脳に正しく伝わるようにする、大切なプロセスです。
施術の効果をしっかりと引き出すためにも、この安静の時間を大切にお過ごしください。

体のバランスを整えることで、ケアの効果を最大限に引き出せるよう、施術後には生活面でのアドバイスもさせていただいています。
必要に応じて、施術効果をより高めるための生活習慣の改善方法などもわかりやすくお伝えいたしますので、ご不安な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
私たちの背骨は、神経を守るプロテクターのような役割を果たしています。
その背骨は、日々の生活スタイルに応じて、神経を保護するために少しずつ形を変えていく特性があります。
レントゲン画像を評価することで、これまでどのような生活環境や姿勢のクセのなかでダメージを受けてきたのかが見えてきます。
それにより、あなたにとって最適なケアプランを立てるための、非常に重要な手がかりとなります。
過去6ヵ月以内に撮影されたレントゲン画像をお持ちの方は、骨格の評価時に大変役立ちますので、初回のご来院時にご持参いただけるとスムーズです。
なお、私たちは医師ではありませんので、「診断」や「病名の決定」は行っておりません。
あくまで、体のバランスや骨格の状態を評価し、最善のケアをご提案することが私たちの役割です。
食道裂孔ヘルニアに対する施術
カイロプラクティック
さまざまな検査データや身体の状態をもとに、体全体のバランスを丁寧に見極めながら、背骨や骨盤のゆがみを本来あるべき位置へと整えていきます。
これにより、「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」が解消され、つらい肩こりを根本から改善へと導くことが可能になります。
また、腰のバランスが崩れることで首のゆがみにつながっているケースも多く見られるため、当院では全身のバランスを確認しながら、局所的ではなく「全体を整える」という視点で施術を行っていきます。
体のゆがみが整うことで、あなたの体に本来備わっている「健康を保つ力」や「自分で治す力」がしっかりと働きはじめ、長年悩んできた肩こりの根本改善につながっていきます。

鍼灸
あなたの頭痛の原因が体の内側にある場合には、経絡の流れをもとにした東洋医学的なアプローチを行います。
一方、体のゆがみが慢性化して筋肉バランスに問題があるときには、西洋医学的な視点からのアプローチを取り入れて施術を進めていきます。
鍼灸をおこなうことで気血津液や血液の流れが良くなり、体の芯からリラックスすることができます。
