「背骨が老化」がおこる6つのステップ

目次

レントゲン画像について

正統なカイロプラクティックの学問にもとづきレントゲン画像を評価すると、これまでどんな生活をしてきたかや、体にどんなクセがあるのかが分かります。

【レントゲン評価でわかること】

① 姿勢のクセや体のバランス
 
普段の姿勢や骨盤のゆがみ、左右の足の長さの違いなどがわかります。

②サブラクセーション(骨や関節のズレ)の状態
 
骨や関節のズレがどこにあるか、どれくらい前からそのままになっていたかを調べられます。

③進行の程度
 
背骨のカーブが減っていないか、椎間板のすき間が狭くなっていないか、関節や神経に変化がでていないかなどの、進みぐあいもチェックできます。

➃ケアの計画作り
 
画像をもとに、あなたの健康状態にあわせた施術計画を立てることができます。

➄ご希望に合わせて
レントゲン撮影は必ず受けなければならないものではありません。

しかし、レントゲン画像は「体の中の状態」や「生活習慣による影響」など、外から見えない部分まで詳しく知るための大切な資料です。これにより、より安全で効果的な施術や治療計画を立てることができます。

すでにレントゲン画像をお持ちの方は、ケア計画を立てる際にとても役立ちますので、ぜひご持参ください。

※注:私たちは医師ではないため「診断」や「病名の決定」はおこないません。あくまで、体のバランスや骨格の状態を評価して、最善のケアを提案することが私たちの役割です。

正常

✔背骨が自然なカーブを保っています。
✔筋肉や靭帯など体を支える部分が健康です。
✔体をスムーズに動かせます。
✔神経も健康で、しびれや違和感もありません。

第1段階

✔背骨のカーブが少し減っています。
✔筋肉や体を支える部分が硬くなっています。
✔体を動かしにくいことがあります(軽い動きづらさ)。
✔神経が刺激されて、しびれや違和感がでるいことがあります。

第2段階

✔背骨のクッション(椎間板)が薄くなっています。
✔関節や骨がすり減って変形しています。
✔体を動かすことがかなり難しくなります。
✔神経が傷ついて、しびれや痛みが強くでることがあります。

第3段階

✔背骨や関節が大きくすり減ったり、癒着しています。
✔神経が弱くなり細くなります。
✔体をほとんど動かせなくなります。
✔神経が弱っているため、しびれや力が入りにくい症状が強くでてきます。

椎間板の段階と改善

正常

・正常な椎間板

・十分な椎間孔スペースの確認

D1   急性期

・むち打ちやぎっくり腰で椎間板にダメージがかかると、椎間板の代謝が活発になり水分を吸収して膨らみます。この状態では、炎症により神経が刺激されるため、強い痛みを感じやすくなります。

・この初期段階ではケア(安静・冷やす・アジャストメント)をうけることで、炎症が早くおさまり椎間板の腫れも落ちついて、椎間板スペースは改善していきます。

D2  6ヵ月経過

椎間板の変性がはじまる第1ステージでは、背骨のゆがみ(サブラクセーション)が6ヵ月から2年ほど放置された状態です。この段階では、

・椎間板の後方のスペースが狭くなる。

・背骨が後ろにずれて下方へ傾く。

・椎間板の中心(髄核ーずいかく)が前方へずれる。

このまま放置すると悪化しますが、定期的なケアを受けることで、髄核がもとの位置に戻りやすくなり、椎間板のスペースも改善が期待できます。

D3  2~5年経過

椎間板の変性がはじまる第2ステージは、背骨のゆがみ(サブラクセーション)が2~5年放置された状態です。

この段階では、

・椎間板の後ろのスペースが大きく狭くなり。

・背骨の後ろにずれて下方へ傾く。

・椎間板の中心(髄核ーずいかく)が前方へずれる。

このまま放置すると悪化しますが、定期的なケアを受けることで、髄核がもとの位置に戻りやすくなり、椎間板のスペースも改善が期待できます。

D4  5~10年経過

椎間板の変性が慢性化したステージ(サブラクセーションが5~10年放置された状態)で、いかのような変化がおこります。

・椎間板の水分が減り、厚みがもとの2/3まで薄くなります。

・骨どうしが近づくことで、骨の変形(骨棘)がはじまります。

・背骨のあるべき動きが制限され、圧力がかかる部分を補強するために骨が変形します

※骨の変形は神経へのダメージを軽減するための体の防御反応といわれています。

この段階になると、定期的なケアをしても椎間板の厚みや骨の変形じたいはもとに戻りません。しかし、神経のはたらきや症状(痛み・しびれ)のコントロールは期待できます。

D5  10~15年経過

椎間板の変性が慢性化したステージ(サブラクセーションが10~15年放置された状態)で、いかのような変化がおこります。

・椎間板の水分が減り、厚みがもとの1/3まで薄くなります。

・骨どうしが近づくことで、背骨のあるべき動きが制限されます。

・骨が変形して圧力がかかる部分を、補強するために骨が変形します。

※骨の変形は神経へのダメージを軽減するための体の防御反応といわれています。

この段階になると、定期的なケアをしても椎間板の厚みや骨の変形じたいはもとに戻りません。しかし、適切なケアをおこなうことで神経のはたらきや症状(痛み・しびれ)のコントロールは期待できます。

D6  15年以上経過

椎間板の変性が慢性化した最終ステージ(サブラクセーションが15年以上放置された状態)で、いかのような変化がおこります。

・椎間板の水分がほとんど失われ、椎間板のスペースはほぼ消失します。

・上下の骨どうしがくっつきはじめ、骨が自然に癒合していきます。

・背骨のあるべき動きが極端に制限され、圧力がかかる部分を補強するために骨が変形します。

※骨の変形は神経へのダメージを軽減するための体の防御反応といわれています。

この段階になると、定期的なケアをしても椎間板の厚みや骨の変形じたいはもとに戻りません。しかし、神経のはたらきや症状(痛み・しびれ)のコントロールは期待できます。

背骨の老化やゆがみは、放置すると肩こりや腰痛だけでなく、神経の働きにダメージをおよぼすことで、「健康を維持する力」や「病気を治す力」にも深刻な影響をおよぼしはじめます。


サブ(sub:〇〇よりも少ない)、ラクセーション(luxation:脱臼)。すなわち「脱臼よりも少ない背骨のゆがみ」は、生命の力にかかわるほどの影響力をもつのです。


しかし、できるだけ早い段階でカイロプラクティックをおこない、背骨のバランスを整えることで、痛みの改善だけでなく「背骨の健康」を長く保つことができます。ご安心ください。

当院では、あなたの背骨の状態に合わせた最適な治療計画を立て、根本からの改善を目指します。長年の痛みやしびれでお悩みの方も、諦めずにぜひ一度ご相談ください。

【まとめ】

ダメージをうけた神経が回復するには90日(3ヶ月)かかると言われています。したがってケアを開始してから、回復するスピードは人によりさまざまです。

しかし、健康な背骨を維持することは、毎日の生活の質を大きく向上させることにつながり、将来の健康の貯金になります。

肩こりや腰痛でお困りの方は、まの鍼灸接骨治療院の効果的な治療を組み合わせたトータル治療で、あなたの体のバランスを整えて快適な毎日をサポートいたします。今すぐ予約して、一歩先の健康を手に入れましょう。


(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)

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