こんにちは。大津市まの鍼灸接骨治療院 院長の藤井です。
最近は朝晩が冷えるようになりました・・・。
体が冷えやすいこの時期はギックリ腰を発症される方も多くなるので、腰に違和感を感じている方はお気をつけください。
腰痛は人生に一度は経験するといわれている国民病です。
国の調査によると腰痛でお悩みの方は約3000万人いるとされています。
そのなかでも原因がハッキリわかっているのは、全体の15%ほどで85%は原因がわからないといわれています。
なぜ腰が痛くなるのか?
腰が痛くて病院へ行くとレントゲンやMRIを撮影して、「腰にヘルニアがあります」とか「この骨が変形しています」とよく言われます。
私の腰は変形してるから痛いんだ・・・
と考えると、少し落ち込みますよね。
「将来は手術しないといけないのかな・・・」と不安になったり「大好きな趣味もそろそろ辞め時かなぁ・・・」と、お悩みの方もおられるかもしれません。ご安心ください。
じつは最新の研究で、「骨の変形やヘルニアが腰痛の原因ではない」ということがわかってきたんです。
米国の研究機関が腰痛46人と、健常者46人のMRI撮影をおこない比較した結果はなんと・・・腰痛を自覚していない健常者76%にもヘルニアが確認されたのです。
ようするにヘルニアがあっても、腰痛を自覚していない人が多いということです。
その他にも、さまざまな研究機関で同じような結果が報告されています。
「骨の変形やヘルニアが腰痛の原因ではない」ということが、世界的には常識になっているんです。
少し安心された方もおられるかと思います。
病院の検査をしても原因がわからない腰痛の多くは、日常生活の習慣が原因でおこります。
そのなかでも歩くと腰が痛くなるとお悩みの方は、もしかすると悪い姿勢で歩いていることが原因かもしれません。
姿勢チェックシート
そこであなたの姿勢がどうなっているかを調べる、簡単な方法をご紹介します。
□歩いてるときや立っているときに、腕が身体の前にでてくる
□よく「背中が丸いね」といわれる
□前のめりになる
□信号待ちや電車の車内で、片足に体重をおいて立つ癖がある
□まっすぐに歩けない
□荷物を同じ側で持つ
いかがでしょう。あなたは何個当てはまりましたか?
2個以上あてはまった人はもしかすると近い将来、なんらかの身体の問題がおこる可能性があります。
女性は「反り腰」、男性は「猫背」が多い
女性は男性に比べて体が柔らかいため、腰を反らせる方が多くおられます。
腰を反らせながら歩くと体幹を支える筋肉が上手く使えないので腰に負担がかかるのです。
じつは姿勢を良くしようと背筋を伸ばしすぎると、逆に腰が反り過ぎて腰痛になるのです。
男性は猫背になり、うつむきながら歩いている方が多くおられます。
猫背は背骨の正しいバランスが壊れるため、首や腰に負担がかかり痛みを感じやすくなります。
背骨はS字状のゆるやかなカーブを保つことで、頭からの重力や地面からの衝撃をバネのように吸収して衝撃をやわらげる作用があります。
つまり姿勢が悪くなり背骨のバランスが悪くなると、頭を支える首や上半身や下半身をつなぐ腰に負担がかかるのです。
また背中が丸く猫背といわれる人の多くは、骨盤が後ろに倒れるので、股関節や膝が痛いとお悩みの方も多くなります。
早く歩こうとして前かがみになってしまう人は、エネルギーが上手く分散できずに関節に負担がかかりやすくなるのです。
正しい姿勢に矯正するための壁たちポーズ
1、肩甲骨と骨盤を壁につけて、アゴを引いて目線は前に向ける。
2、肩甲骨を寄せて胸を開く。
3、壁と腰のあいだが、こぶし1つ分程度になるようお腹を引っ込める。
4、腕を身体の横にそわせる。
5、頭が真上にひっぱられるような感じで、上半身をのばす。
これらが理想的な姿勢といわれています。
これらをすべて意識すると疲れてしまいますが、毎日少し意識するだけでも姿勢を支える筋肉が鍛えられて腰が強くなるので、ぜひ実践してみてください。
バランス能力の見極め方
1、白線にそってまっすぐ歩けるか
2、同じ場所で足踏みができるか
3、目をとじて足踏みしても、同じ場所にいられるか
これらの動作がおおきくズレる人は、身体のバランスが悪くなっている可能性があります。
脳と体の神経伝達が悪くなっているとも言えます。
歩くと階段や坂道などいろいろありますが、普段からバランスを意識すれば身体をうまく使うクセが身につきます。
すると足元の悪いところでバランスを壊して転倒するリスクも減ります。
ご自身の健康を守るためにはも、ぜひ意識して過ごしてはいかがでしょうか。
何気なく過ごしている家のなかでも、姿勢や動かしている筋肉を意識するだけで健康レベルは必ず良くなります。
毎日を楽しく過ごすためにも、まずは姿勢から見直してみても良いかもしれません。
「あっ。私、全然できないわ…」とお悩みの方は、治療が必要な状態かもしれませんのでご予約ください。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)