こんにちは。滋賀県大津市にあるまの鍼灸接骨治療院の藤井です。
先日、当院にメンテナンスのために通院しつづけている患者様から「コルセットってどんなときにすればいいの?」とご質問をいただいたので、今回は「コルセットに正しい使い方」についてお話をさせていただきます。
お時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
目次
腰痛になるとありがちなこと・・・
腰の痛みがひどくなり病院へいくとレントゲンをおこない骨に異常がなければ、痛みをやわらげるためにコルセットを処方されることがあます。
また痛みがひどいときには痛み止めの薬を飲みながらブロック注射をおこなったり、電気治療や牽引療法などのリハビリがおこなわれることが一般的です。
しかし、診察をうけると「背筋がないから腰が痛くなるんだよ~」とか「君は運動不足だから腰痛になるんだよ~」と、なにかとマウントをかけられることも少なくなくありません。
落ち込んで不安を感じながら安静にしてみたものの、痛みがなかなか改善せずに「どこへ行けばいいかわからない・・・」とお悩みになる方がたいへん多くおられるのです。
実は、お医者様は一日にたいへん多くの患者さんを外来でみなくてはならないため、一人にかけられる時間があまりつくれない傾向があります。ようするにどうしても患者さんの、細かなところまで目がいきとどかないことがあるのです。
したがってつらい腰痛をおこしたときには、まずクリニックに受診することで「重篤な状態がないか」を医師に見極めてもらい、私たちのもとでお悩みを解消するためにケアをうけることが、もっとも安全で効果的な選択となります。
鍼灸や整体をおこない「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」を解消することで、つらい腰痛は根本から解消することができますのでご安心ください。
「コルセットの正しい使い方」について・・・
腰痛はほとんどの人が、人生で一度は体験するといわれています。またスマホやパソコンの普及にともない、背骨にかかるストレスが増加しているため、もはや腰痛を感じたことがない人のほうが少ないのが現状です。
実はコルセットそのものには腰痛を根本から解消するための効果はありません。
もし、あなたがつらい腰痛を解消したいとお悩みのときには「背骨の健康」のためにも、鍼灸や整体をおこない「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」をできるだけはやく解消することをオススメいたします。
コルセットの3つの目的について・・・
1.痛みを軽減させる。
2.背骨や骨盤を固定することで痛みを軽減させる。
3.固定することによる安心感。
コルセットを腰に巻きつけて背骨を安定させることで、痛みを感じにくくさせることが目的なのです。
またコルセットの正しい使い方を理解せずに装着しつづけていると、骨盤やまわりの筋肉にも悪影響がでてしまい痛みが慢性化することで、知らず知らずさらに状態を悪くさせることもあるため注意が必要です。
したがって鍼灸や整体をおこないつらい腰痛を根本から治しながら、日ごろの労働による腰へのダメージを軽減させる目的として、一時的なコルセットの装着をおこなうことがもっとも安心できる選択となります。
コルセットの選び方について・・・
コルセットは病院やドラッグストアでも買うことができますが、いろいろな種類があるため「どれが私に合っているのかわからない・・・」とお悩みになる方もおられるのではないでしょうか。
コルセットを購入するときには「固さ」や「通気性」などが、あなたの状態や生活環境に合ったものを選択することが大切になこととなります。
良いコルセットを選ぶための3つのポイント…
1.種類
2.固定力
3.通気性
これらのポイントがあなたに合ったコルセットを選ぶためのポイントになります。
たとえばうだるような暑さがつづく夏に、通気性の悪いコルセットをつけていたときは、肌がかゆくなり湿疹ができると、腰痛とは関係のない問題で病院へいかなくてはならなくなります。
また労働環境がよく体を動かさないといけない環境なら、固定力が強すぎるコルセットつけると身動きがとりずらくなり仕事のパフォーマンスが低下してしまいます。
したがって「体を動かさない環境なら→固定力があるコルセット、体を動かす環境なら→柔軟性があるコルセット」など季節や環境にあわせて、あなたの状態に合ったコルセットを揃えておくと快適にすごすことができます。
腰痛を根本から解消したい方へ・・・
上記のポイントを押さえてあなたの生活環境に合ったコルセットを選ぶことで、つらい痛みによりあなたの自由な行動を制限されることを少なくすることができます。
しかし、コルセットはあくまで「痛みを軽減させるための応急処置」なので、原因を解消せずにすごしていると知らず知らず状態を悪化させてしまいギックリ腰やヘルニアを発症することで、あなたの人生に大きな悪影響をおよぼしてしまうかもしれません。
実際に「世界の腰痛ガイドライン」のなかでは、腰痛(ギックリ腰)にたいして「安静はかならずしも有効な治療法ではない」というデーターがすでに発表されております。
ちなみに世界的には、日本の病院でよくおこなわれる「痛み止め・牽引療法・電気療法」などのリハビリは、腰痛を解消するための治療法の推奨ランキングでつねに下位をさまよっています。
またひと昔まえにはギックリ腰になったときには安静にすることが良いとされていましたが、安静にしながらすごしているのと痛みを感じながらも活動したときを比べてみたところ、治癒するまでの期間におおきな差はなかったとされています。
痛みを感じたくないからといって動かずに安静にしてつづけると、まわりの筋肉や関節が固くなるためさらに状態を悪化させてしまうこともあるのです。
特にギックリ腰のときにはベットで安静にしているよりも、鍼灸や整体などをおこない痛みを緩和しながら普段どおりに生活するほうが、改善がとても早いと「世界の腰痛ガイドライン」でも証明されております。
ようする腰痛の根本原因を解消せずに、コルセットに依存しつづけるということは「痛み→動かない→関節が硬くなる→筋力も硬くなる→神経にダメージが加わる→さらに腰痛が悪化する」という負のスパイラルにおちいるわけです。
鍼灸や整体をおこない「関節のひっかかり」や「神経の圧迫」を解消することで、つらい腰痛は根本から解消することができます。ご安心ください。
「自然につくられるコルセット」について・・・
将来のあなたの腰の健康を守るためにも、ぜひエクササイズしてほしい筋肉が「体幹を支える筋肉(インナーマッスル)」となります。
筋肉には大きくわけて「体を動かす筋肉-アウターマッスル」と「体を支える筋肉-インナーマッスル」の2種類があります。
子供のころにはインナーマッスルが豊富にあるため、体をとてもやわらかく保つことができるのです。(最近はそんなことありませんが…)
しかし、大人になるにつれ筋肉が大きくなり姿勢が悪くなることで、背骨がダメージを受けつづけるとさまざまな問題がおこるようになるのです。
またインナーマッスルは上半身と下半身をつなぐ役割があるため、姿勢をよくしたり腰痛になりにくい体をつくるためにたいへん重要な筋肉でもあります。
・寝ながら腸腰筋(インナーマッスル)をエクササイズできる「楽トレ」の詳細はこちら。
https://mano-healthcare.com/aboutus/raku-tore/
また腸腰筋は「キング・オブ・インナーマッスル」とも言われるほど、健康と深くかかわる筋肉なのでまさしく「自然につくられたコルセット」にもなりえるのです。
自宅でできるインナーマッスルのストレッチ
図の女性のようなポーズをとり無理をしない範囲で、30秒ほどゆっくり息を吐きながら股関節のつけ根をストレッチしてみてください。
するとカチカチに硬くなったインナーマッスルが柔らかさをとり戻すことで、腰にかかるストレスを大きく軽減させることができます。
それでもつらい腰痛が改善されなかったり、ギックリ腰を頻繁におこしてしまうときは、背骨や骨盤のゆがみにより治療が必要な状態なので今すぐにご予約くださいませ。
私があなたのつらい腰痛を、根本から解消するためのお役にたてるはずです。
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)