【伝統の継承③】なぜ状態が変わるのか?

目次

―臨床で実際に起きた変化―

「どこへ行っても良くならないんです…」

ある日、そんなつらいお悩みを抱えた患者さんが来院されました。

・いくつも治療院に通ってきた  
・その場では少し楽になる  
・でも、すぐに元に戻る  

こういった状態を、何度も繰り返して路頭に迷っていたそうです。

以前の私なら、同じ結果になっていたと思います

正直に言います。

もしこの方が、以前の私のもとに来ていたら、

同じように「少し良くなって、また戻る」

という、ありきたりな結果になっていたと思います。

なぜなら当時の私は、

 「どこを触るか?」


だけで施術をしていたからです。


・動きが悪いところ  
・硬いと感じるところ  


一見、正しそうに見えますが、実はそれだけでは根本的に変わることはありません。

今回やったことは一つだけ

今回、私が行ったことはシンプルです。

 「どこを触るか?」ではなく。 

「今、体には何が起きているのか?」を正確に見極めること。

それだけです。

そこで見えてきた“違和感”

体の状態を確認していく中で、ある違和感に気づきました。

体のあるべきバランスが、上下で逆になっていたのです。

これは言い換えると、


「体が不安定になっている状態」


であることを意味します。

なぜ今まで変わらなかったのか

この状態では、単純に一か所を整えれば良いわけではありません。

「一方を整えると、もう一方が崩れてしまう」


つまり、判断を間違えるとかえって、不安定になる可能性がある難しい状態です。


だからこそ、「今までどこへ行っても良くならなかった・・・」と理解することができました。

ここで必要なのは「技術」ではない

この場面で重要なのは、技術の多さではありません。

 「判断する力」です。

・どこを優先するのか?  
・どの順番で整えるのか?  
・どこで止めるのか?  

この判断がすべてを決めます。

施術後に起きた変化

判断に基づいて施術を行いました。

すると患者さんの反応が明らかに違いました。

「あれ…今までと違う」


その一言が、すべてを表していました。

・その場だけの変化ではない  
・体の奥から変わる感覚  


これまで何度もさまざまな施術を受けてきた方だからこそ、“違い”をはっきりと感じていただけたのです。

この経験で確信したこと

このとき、はっきりと分かりました。

 「形だけでは変わらない」

どこを触るかではなく「何を基準に判断しているか?」。

この違いが、結果を決定的に分けるんだと。

なぜよい状態が安定するのか

判断に基づいた施術ができるようになると、

・無駄な施術が減る  
・体の負担が減る  
・変化が安定する  

つまり「繰り返さない状態」に近づいていきます。

今受けてる施術は、何故そこを触っているか説明してもらえますか?

ここで一つだけ、問いかけさせてください。

今あなたが受けている施術は、

「なぜそこを触っているのか?」


を説明してもらえるでしょうか。

もし、

・毎回なんとなく同じ  
・理由がよく分からない  

そう感じることがあれば、一度立ち止まって考えてみる必要があるかもしれません。

次回予告

ではなぜ、このような判断ができるようになったのか?

そしてなぜ、この考え方を、世の中に伝えていこうと思ったのか?

次回は、

 「なぜこの技術を恩師から継承するのか」


についてお話しします。

これは単なる情報発信ではなく、「現場の臨床で見えてきた問題」に対して、責任を持って向き合い伝えていくためのものです。

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