こんにちは。滋賀県大津市にある、まの鍼灸接骨治療院の藤井です。
2025年に入り今年もすでに半年が経過してしまいました。私自身も右を向いて左を向いてふと我に返ると、また歳を重ねているというデジャブに遭遇しております。
というわけで、今年になり「団塊の世代(約800万人)が全員75歳になり、いよいよ5人に1人が後期高齢者」という時代に入りました。
それに伴い、年齢別の人口比率も大きく変化するため、これからは医療や介護などの負担もますます増加して、さまざまな社会構造が変化していくと言われています。
さらに毎年約80万人(佐賀県)も人口が減少しつづけるため、働く人たちが少なくなりつづけ今のままでは経済も衰退しかない「厳しい時代」に入ることが予想されます。
このような時代背景のなかで「健康に対する価値観」は人によりさまざまですが、やはりこれからは「健康でいられることの価値」や「働き続けられることの価値」がより重要視されるようになると思います。
されとて、これらの社会問題にたいして「気になるけどあまり真剣には考えたことがないなぁ~」という方もおられると思います。
そこで、今回はそれらのトピックをまとめたお話ししようと思います。長い文章になるので、お時間のある時にご覧いただき、今後の人生や生活にご活用していただければ幸いです。
健康寿命が短いことのデメリット
➀生活の質(QOL)の低下
健康寿命が短くなるほど、日常生活動作(ADL)が制限されてしまいます。いわいる移動や食事や排泄など、生活をおこなううえでの基本的な行為が自分だけではできなくなるため介助が必要となるのです。
すると、いままで出来ていたことができなくなり、家のなかに引きこもりやすくなります。また抑うつ傾向が強くなることで、ストレスにもとずいた精神的なトラブルをかかえやすくなります。

②病気をかかえやすくなる
健康寿命が低下するとともに慢性疾患(糖尿病、心疾患、脳血管疾患、認知症)などの病気を患うリスクが上昇するため、医療や介護などの助けが必要になります。
しかし、昨今では少子高齢化の悪影響がつづいたことで、医師や看護師たちが不足しているだけでなく、病院ですらも経営難がつづくことで統廃合がすすんでいます。
さらに、介護業界においては2040年までに約69万人の人手不足がおこるため、介護難民や老老介護などの問題も増加しているのです。

③家族や介護者の負担が激増する
要介護の状態が長く続くほど、家族は体や心が疲れたり、お金の工面なども大変になります。近年では、働き盛りの人たちが介護のために仕事をやめてしまい、人材不足に拍車をかけていることも問題になっています。
また18歳より小さい子どもたちが、家族の世話や介護をしなければいけない「ヤングケアラー」という子供たちが増えています。その数は、現在でも約20万人いるとされています。
ヤングケアラーの子どもたちは介護により、勉強する時間が減ったり、友達と遊ぶ時間がなくなったり、自分がやりたいことができなくなったりするなど、深刻な問題をかかえているのです。

➃医療費や介護費が増加する
健康でいられる期間(健康寿命)が短くなりやすい地域の人は、病気やケガで病院や介護サービスを必要とすることが多くなります。それとともに自分から支払うお金も、国や市町村などが支払うお金も増えてしまいます。
たとえば「健康寿命が短くなりやすい地域」では、健康でいられる期間が2年くらい短くなることがわかっています。そのぶん、医療や介護にかかるお金も多くなるということなのです。
また、私たち現役世代の健康でいられる期間(健康寿命)が短くなると、体調をくずして仕事を続けるのがむずかしくなります。それは社会全体で働く人たちが減ることにつながり、みんなで作っている社会サービスの「量」や「質」も衰退してしまうことになるのです。

【健康寿命が短くなりやすい地域の特徴】
➀生活習慣病の発症率が高い
②喫煙率や飲酒率が高い
③運動習慣がない
➃所得水準や教育水準が低い
➄気候により外出する機会が奪われる(積雪、寒冷)
➅公共交通や商業施設へのアクセスが悪い
⑦地域のつながりがなく、社会活動参加への機会が少ない
➄健康格差の拡大
金銭的に困窮しているご家庭や、生活が大変な地域に住んでいる人たちほど、健康でいられる期間(健康寿命)が短くなりやすい傾向があるそうです。たとえば、野菜や果物をあまり食べられなかったり、病院で健康診断を受ける機会が少なかったりするので、病気にもかかりやすくなということです。こうした「健康の差」は、実はそのまま子どもにも受けつがれてしまうことは少なくありません。
このように、「住んでいる場所」や「経済的な理由」で、健康レベルに差ができてしまうことを健康格差といい、これから個人差がどんどん開いていくのです。

➅社会保障制度の圧迫
医療や介護にかかるお金が増えると、国や市町村が払うお金(公的負担)もどんどん大きくなります。そうなると、国のお金が足りなくなって、年金や子どもを助けるほかの福祉のためのお金が減ってしまう心配もでてきます。
こうしたことが続くと、私たちの生活の安心や安全を守るしくみ(社会保障制度)が続けられなくなるリスクが高まるのです。

⑦孤立しやすくなる。
健康でいられる期間(健康寿命)が短くなると、貧困やひとりぼっちになってしまう人が増えやすくなります。さらにお金がなくて生活が大変になるほど、ストレスにもとずいて病気になりやすくなり、健康でいられる期間が短くなるという悪循環に陥りやすくなるのです。
このように、貧困や孤立がくり返されたり、家族や次の世代にも続いてしまう悪い流れ(悪循環)が生まれてしまうことが心配されているのです。

まとめ
健康でいられる期間が短くなると、一人ひとりの生活が大変になるだけでなく、家族の負担も増えてしまいます。さらに、病院や介護にかかるお金が多くなったり、働く人が減ったり、みんなを助けるためのお金が足りなくなったり、地域や社会の格差が広がることで社会インフラが崩壊すると、いろいろなところで問題が起こりはじめるのです。
そのため、お金の心配や住んでいる場所の違いも考えて、みんなが健康でいられる期間を長くするための、いろいろな対策がこれから必要になります。
そんななか、私たち治療家たちが貢献できることは、「①悩んでいる症状をとり除く、②体のバランスを整える、③健康な人をより健康にする」などのお役に立つことができます。なので、患者さんたちのつらい健康問題をしっかり解消するためにも、これからも熟練するべく精進しつづけたいと思います。
目次健康寿命が長いことのメリット
➀大幅な医療費の削減ができる
健康でいられる期間が長くなるほど、病気や介護が必要になる時間が短くなり、みんなや国が使う医療や介護のお金をかなり減らすことができます。
たとえば、健康でいられる期間が毎年のびていくと、16年間でお年寄りの医療や介護にかかるお金が、約63兆円も減らすことができるといわれています。
また長い間働くための体力を維持できるほど、仕事がつづけられることで収入も増やしやすくなり、自分でお金を稼ぎつづけることで、老後の生活にもゆとりができやすくなります。

②経済を大きくして税収を増やせる
高齢者が元気で働いたり買い物をしたりする人が増えるほど、日本全体の経済(GDP)も大きくなります。(2025年にはインドに抜かれて世界4位になりました)
また、働く人が増えることで、税金や社会保険料を払う人も増えると、みんなの生活を支えるしくみ(社会保障制度)が長く続けやすくなるのです。

③お金の不安を減らして、暮らしを良くできる
病気になるリスクが減ることで、医療や介護にかかるお金が少なくなると、自分や家族にかかるかもしれないお金の心配が減ります。
また、健康で自分のことができる生活が続くほど、好きなことや地域の活動も楽しめるようになり、気持ちも明るくなって、毎日がもっと楽しくなります。

➃地域社会が元気になる
健康な高齢者たちが地域の活動を支えてくれるほど、住民のつながりが強くなり地域の元気がますます高まります。
健康寿命がの伸びることで、医療や介護のお金が減り、働く人が増えることで経済が良くなり、税金も増えるのです。
その結果、家計の負担も軽くなり、生活の質が上がって、地域全体がもっと元気になるわけです。(政治家しだいですが)

【予防からかじまる、未来の健康作り】
2025年からはじまる、さまざまな社会問題を解消するために、これから鍼灸やカイロプラクティックなどの伝統療法が皆さんの健康維持や疾病予防に、大きく貢献できることを私は確信しています。

➀慢性症状や生活習慣病の増加
現代人のおおくはストレスや不規則な生活習慣がつづき、慢性疾患(高血圧、肥満、糖尿病など)に悩まされている方が増加しています。また、それとともに薬物依存を減らしながら、副作用がなく体に優しい治療のニーズも高まっています。
鍼灸やカイロプラクティックは薬に頼ることなく、慢性的な「肩こり、腰痛、頭痛、疲労感」などさまざまな健康問題の根本改善に効果があります。
特に鍼灸においてはエンドルフィンを分泌することで、即効性があり持続力のある鎮痛効果を発揮することができ、カイロプラクティックにおいては神経のバランスを整えることで症状の根本原因を解消することができます。
【エンドルフィンとは】

脳内で分泌される「幸せホルモン」や「脳内麻薬」といわれる物質です。運動したり感動したり笑うことで分泌されます。
痛みをやわらげてストレスを軽減することで、気分が良くなり高揚感をもたらしてくれます。ようするに鍼灸をおこないエンドルフィンが分泌されることで、心と体がリラックスしてストレスに強くなり「体の中から元気をくれる物質」となります。
②心身のバランスを整えてストレスを緩和する

鍼灸やカイロプラクティックは心身のバランスを整えて、ストレス軽減やリラクゼーション効果があることが科学的にも認められています。また「症状がでてから対処する」のではなく健康状態を今よりも向上させることは、人生の質を高めて病気を予防することにつながります。したがって、これからの予防医療としても期待されているのです。
【医療の多様化と補完性】
➀総合医療・補完医療としての役割

鍼灸やカイロプラクティックは、現代医療と組み合わせることで「副作用の軽減」や「治療効果の向上」などが期待できるため、総合的な健康管理をおこなううえで効果的な選択肢のひとつになります。
② 予防・未病対策への注目
東洋医学の「未病ー病気になる前の健康状態」という考え方や、カイロプラクティックの「人間の体を作った力が、病気を治す」という伝統により培われてきた考えは、病気になる前の段階から健康をサポートするためにとても重要なアプローチとなるのです。
【世界的な潮流と制度の整備】
➀国際的な認知と法制度の整備

カイロプラクティックは世界90カ国以上ではすでに法整備化がすすみ、医療や健康管理の一部として広く普及しています。残念ながら日本では、いまだに業界連携や制度整備がなかなか進んでいない状況があります。
② 安全で科学的な根拠の強化


WHOはカイロプラクティックを「最も安全で勉強されている整体」とも認めており、鍼灸も科学的メカニズムの解明が進み、ますます信頼性が高まっています。
【まとめ】
これから日本でおこるでおろうさまざまな社会問題や健康課題を予防するために。予防医療への注目が高まりつづけて、鍼灸やカイロプラクティックの国際的な科学的根拠の強化がされることで、私たちの健康維持や向上のお役に立つことができます。
当院では、正統なカイロプラクティックの学問(哲学・科学・芸術)をもとに、東洋医学の鍼灸や、西洋医学のカイロプラクティックを組み合わせた、ここでしか受けることができないトータル治療を提供しております。
つらい健康問題をかかえて「どこへ行っても良くならない・・・」とお悩みの方や、将来かかるかもしれない病気を予防しながら、より長く健康を維持しつづけたいと願う方は、ぜひ当院のトータル治療をうけることで楽しくて安心できる人生をお過ごしください。