臨床のご報告(50代女性・ 左ひざのロッキング)
【①来院するまでの経緯】
一年ほどまえから左ひざに痛みを感じはじめ、半年後には左ひざは曲がらなくなり、正座すらできずに日常生活にもかなり支障がではじめた。
病院へ受診したところ「関節が変形していますね」と診断をうける。
その後、さまざまな整体へ通院するも「左ひざのつらい痛み」はどんどん悪化していき、松葉杖やサポーターをしながらやりすごしていたが、改善がみられないため「再生医療–さいせいいりょう」を受けることを決意。
痛みがやわらぎ日常生活はやや楽になったものの、左ひざはどんどん曲がらなくなり肩コリや腰痛もおこりはじめた。
「どうすればいいのだろうか・・・」と悩んでいたところ、ご親族のリサーチにより当院のホームページをみつけて来院する。
【②初回の状態】
装具を装着
エコー上は、ひざの骨変形なし
左腰背部〜首が筋緊張
左PSIS下に最大圧痛点
右PSIS上に浮腫
L:ASIN
R:PIEX
S2 P-L
C6 PRI-L
C2 PL
OCC PSLS-LP
【③治療経過と内容】
触診をおこなうと「左腰背の筋緊張」が強くなり、左仙腸関節の動きが悪くなり、最大圧痛点もみられた。
左短下肢をしめしており、骨盤サブラクセーションをもとにして左ひざにも、さまざまな悪影響をおよぼしていた。
来院したときには「長期にわたるゆがみ」や「固定の悪影響」から、左ひざは「20°ほどしか曲がらなつらい状態」だった。
上記の「厳しい状態」で施術をほどこしても、すぐに寛解することはありえないため、「全体のバランス」を考慮しながら、症状の根本原因を整えるための施術を開始した。
2回目の施術では、つらい症状や腰痛は改善しはじめた。
3回目の施術では、左ひざの曲がりには変化はみられないものの、体がスッキリして動きやすくなりはじめた。
4回目の施術では、いままで曲がらなかった左ひざが曲がりはじめて、本人も喜びと感動を隠しきれない状態だった。
5回目の施術では、いままでできなかった正座ができるようになり、一年以上つらい思いをしていた日常生活も根本から楽になった。
病院でのレントゲン検査においても、明確な「形状の変化」があらわれて、担当医師も驚いていたようだ。(本来、形状の変化は重要視しない。)
※初回施術から数ヶ月たち「左ひざのゆがみ」もひと段落ついたため、メンテナンスをおこないながら全体的な「体のバランス」を整えるための施術をおこなっている。
【④考察】
もともと10年以上、介護のお仕事をしていたため就労動作の悪影響により、「体のバランス」が悪くなり肩コリや腰痛があらわれていた。
その後、体のバランスがゆがみかけているところで、就労動作や趣味のソフトボールをおこない、肉体にかかるストレスが増加したため、左びざのロッキングを誘発したと考察。
根本原因を見極めてサブラクセーションをあるべき状態にアジャストメントすることで、患者さんの「生まれてもった治る力」がきちんとはたらきだしつらいロッキングの症状は根本から改善していった。
監修:まの鍼灸接骨治療院 藤井康徳
(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)