「健康の寿命」と「寝たきり」について

こんにちは。滋賀県大津市にある、まの鍼灸接骨治療院の藤井です。

 

今回は私たちの「健康をキープするための方法」や「これから日本でおこる社会問題と対策」ついてお話させていただきます。お時間があるときにご覧になっていただけると幸いです。

 

最近テレビを見ていると、メディアでも「少子高齢化」に関するニュースが多くなってきているように感じます。

 

 

たしかに散歩していると高齢者が歩いている姿をみることが多くなりました。買い物に行ったときにまわりをみても「お年寄りばっかりやなぁ~(´-ω-`)」と感じることも少なくありません。

 

 

現在の日本では「子供が少なくなり高齢者が増える」という、「少子高齢化」がおこっていることを知らない人はいないと思います。

 

 

2025年頃になると「人口の1/3」を65歳以上のお年寄りたちがしめるようになるため、社会保障(医療・介護・年金)を維持するために「現役世帯への負担」はさらに膨れ上がるようになるでしょう。

 

 

どこの家にも「寝たきり老人」や「認知症の老人」がいることが、当たりまえの社会がやってくるのです。

 

 

さらに出生数は87万人をきるようになり、これからは狂ったような「少子化の波」が押しよせてくるため、この問題を根本から解決することはとても難しいのです。

 

 

すでに20年前から「超高齢化社会になるから準備をしなさい」と警鐘をならされてきましたが、準備ができていない人がほとんどです。

 

 

そして今、自分の親が「寝たきりになる」という問題に対応することができず、国に助けを求めている人たちが増えているのです。これからも、ますます増えつづけていくでしょう。

 

 

そんなことで、私たちは「死ぬまで働かなくてはいけないよ~」ともいわれるようになってしまいました。

 

 

「マジか、お~ぃ!?(;´∀`)」とは感じますが、これは避けることができない国の問題なので諦めるしかありません。

 

 

 

ひと昔前には「いい成績をとって、いい学校に行って、いい会社に勤めれば人生は安泰」という風潮がありました。

 

 

しかし、これからの時代は「人口が減少する社会」へと変わっていくため、「さまざまな変化に対応できる力」が必要になるのかもしれません。

「高齢化率」が世界一の日本

日本に住んでいる人口1億2千万人のうちに、65歳以上の人口をしめる割合のことを「高齢化率‐こうれいかりつ」といいます。

高齢化率が高くなるほど私たちのまわりには、お爺ちゃんやお婆ちゃんがいっぱいになるということです。

2015年のデータですが、世界の高齢化率をみてみましょう・・・

 

「1位 日本26.7%」

 

「2位 イタリア22.4%」

 

「3位 スウェーデン19.9%」

 

どの国も先進国ですが世界的にみても、日本がズバ抜けて高齢化がすすんでいる国であることがよくわかります。(今は、もう少し上がっていると思います)

 

さらに高齢化率が「上昇するスピード」について、日本では24年かかったといわれています。

 

24年という年月を考えると「あぁ、けっこう時間がかかるんやね~」と感じてしまいますが、「フランスでは126年・イギリスでは40年」の年月をかけて高齢社会にいたりました。

 

世界とくらべると日本がいかにはやく、高齢化がすすんでいるのがわかりますね。

 

日本は「老人の国」に、猪突猛進しているということなのです。たまらないですねぇ~・・・(´-ω-`)

 

「日本人はとても長生きする」

日本人はとても長生きする民族なのです。

2020年までの平均寿命は「男性81歳/女性87歳」となり、世界トップクラスの寿命の長さを誇っています。

今後もさらに寿命が伸びていくことが予測されるため、最近では「人生100年時代」なんていうワードもでてきました。そんなに長生きしたくね~よと…(´-ω-`)笑

 

 

なぜ日本人はこんなに長生きするのでしょうか。

 

 

日本人が長生きする理由には「食生活」や「ライフスタイル」など、さまざまな説があります。

たとえば食物にかんしては欧米の高カロリーな洋食にくらべて、カロリーや脂肪が少ない和食は「メタボリック症候群」や「生活習慣病」を予防するメリットもあります。

 

 

「質素な食生活」も、日本人が長生きする理由のひとつなのかもしれません。

 

 

また日本では「手洗い」や「入浴」をおこなう習慣があり、欧米にくらべて清潔な環境があるため「感染症による死亡率」が低いのです。

したがって、今後もますます寿命は伸びつづけていくでしょう。

ということは「人生100年時代」といわれるようになった時代を安心して生きるためには、それなりの努力が必要になるはずなのです。

 

ようするに「自分の健康は自分で守る」というスタンスが必須になるということです。

 

なぜ日本は世界一の、超高齢化社会になったのか。

日本が世界一の高齢社会になった理由はいくつかあります。

 

 

そのなかでも「社会保障制度(医療・介護・年金)」が、その一因になっていると考えられています。

 

 

日本では1960年頃から「国民皆保険制度‐こくみんかいほけんせいど」という制度がとり入れられたため、赤ちゃんから高齢者までみんなが医療を受けることができます。

したがって健康診断を受けることが多くなり、「命にかかわる病気」をできるだけ早くみつけて治療することができるのです。

 

 

医療制度が充実していることが、日本の優れている特徴なのです。

 

 

そういえば先日、プロスポーツ選手になるためにアメリカへ渡米して頑張っている患者さんが当院へ来られました。

「今回は、何で日本へ帰ってきたの?」と聞いていみたところ、「アメリカは医療費が高くて払えないから、治療をするために日本へ帰ってきました」ということでした。

 

 

アメリカでは大きなケガをしても、病院へかかることも少ないそうです( ゚Д゚)

 

 

わざわざ医療をうけるためにアメリカから飛んでくるなんて、日本に住んでいる私たちの感覚からするとビックリですよね。日本の医療制度はありがたいですね~。

 

 

が、しかし・・・その「ありがたい制度」があるために、私たちは幼いころから薬に依存するようになり「自分の健康は、自分で守る」という必要性を感じにくくしている原因にもなっているんです。

 

しかし、これからは「自助努力-じじょどりょく」をせざるえない状況がやってきます。

 

「寝たきり大国」の日本

2000年に介護保険がスタートしてからというもの、街を見わたすとあちこちでデイサービスなどの介護施設をみるようになりました。

それは良いことなのですが、介護サービスを充実させることで高齢者のリハビリをおこなう機会をうばってしまい、逆にお年寄りの「寝たきりリスク」を高めてしまったという負の面もあるのです。

 

 

 

実は、「運動する習慣」をライフスタイルに取り入れるだけで、「寝たきり」やさまざまな「生活習慣病」の多くは予防することができます。

 

 

 

しかし、日本では施設の利用者さんが「ひざが痛い!」となれば、すぐに車イスを持ってきて衣食住の手厚いサポートをしてくれます。

 

それはそれで素晴らしいことなのですが、手をかすほど「高齢者が自立するための能力」はどんどん低下していくため「寝たきりのリスク」が上がってしまうのです。

 

介護サービスを充実させるほど利用者さんの家族は安心してくれますが、その裏では少しづつ「寝たきりになる老人」が増えていくという悲しい現実があるのです。

 

 

 

また日本には寝たきり老人が400万人ほどいますが、「2025年までには700万人まで万人まで増加する」と予想されています。街を歩いている高齢者の5人に1人は認知症になるかもしれないのです。

 

 

 

これからは、どこの家にも「寝たきり老人」や「認知症の老人」がいることが、あたりまえの世の中へと変化していきます。

何故ここまで寝たきりが増えているのかというと、日本の「医療のあり方」にも問題があるのです。現代の医療は死にかけている人を死なせないのです。

 

ようするに、日本では「過剰な延命治療」がおこなわれていということです

 

こんなことを書くと僕が「冷たい奴やなぁ~」と思われそうです。が、海外の状況とくらべると日本がいかに、過剰な医療をおこなっているかがよくわかります。

 

 

 

欧米では「寝たきり老人」がほとんどいないんです。

 

 

 

またスウェーデンでは高齢者が自分で物を食べれなくなったときは、「点滴」や「胃ろう」などの処置を施さないことがほとんどなのです。

 

 

 

欧米などでは「自分の力で生きることができなくなったら、自然に死んでいくべきである」という死生観があるのです。

 

 

 

ところが、日本ではたとえ体が動かなくなっても「どんな状態でも生きていればいい」という死生観があります。

その結果、日本の「寝たきり老人」はどんどん膨れあがり、今となっては「イギリスの3倍、アメリカの5倍、スウェーデンの10倍」とありえないほどの差がひらいてしまったのです。

 

 

あるベテランの医師は「いまの医療は自然な死をみていない」といいます。ようするに医師も家族も「延命治療をおこない力尽きて死んでいく患者さんの姿」しかみていないため「自然な流れで終わる命」というものがわからないのです。

 

 

「なんとしても生かそうとする日本」と「自然のまま死を受けいれる欧米」を比べると、どちらが幸せなんでしょうか。

 

とても難しい問題ですね〜_φ( ̄ー ̄ )

 

「薬が大好き」な日本人

あまり知られていませんが、日本は「薬の消費量」が世界でもダントツに多い国のひとつです。

なんと、その消費量は「薬物の世界市場10~30%」を日本が占めているのです。

私たちは「痛み」を感じると薬を飲んでつらい症状をやわらげようとします。

「なにか困ったことが起きたら、とりあえず薬を飲んでおこう」という考えかたが浸透しているわけです。

しかし、薬を飲んでも「症状を隠しているだけ」なので、少しずつ状態を悪化させてしまうことも少なくありません。

 

 

薬をたくさん飲んでも、「病気は治らない」し「健康を維持」することもできないのです。

 

 

「何かあれば薬を飲めばいい」という習慣は子供のころからなんの疑いもなく「親にすり込まれている伝統」であるため、なかなか問題として気がつきにくいところでもあります。

私は「薬の服用」を反対しているわけではありません。しかし、薬というものは「化学薬品」であるため使い方を間違えると、体にとっては「毒」にもなるのです。

 

 

最近では「薬剤起因性老年症候群-やくざいきいんせいろうねんしょうこうぐん」という病名もでてました。

 

【薬剤起因性老年症候群】

①認知機能の低下

➁体を動かす気力がなくなる(寝たきりになる)

③歩く力がなくなる(運動機能の低下)

➃ろれつがまわらなくなる(発語困難)

⑤情緒不安定(パニック状態)

⑥幻覚

⑦暴力(感情の抑制がきかなくなる)

⑧食欲の低下

⑨排尿障害

⑩神経痛

 

これらの副作用が、たくさんの薬を飲むことでおこることが問題になっているのです。

アメリカの新人医師たちが最初に教えられることは、「4つ以上の薬を飲まされている患者さんは、医学の知識では対応できない危険な状態にある。Byドクターズ・ルール425」ということです。

 

それくらい、「薬を処方」するときには細心の注意をはらわないといけないのです。

 

しかし、日本にいる多くの医師たちは「自分が処方した薬によって、患者さんの認知力を低下させている」ということを気にかけている先生はわずかです。

 

 

 

これから認知症をわずらう人は、「2025年までに700万人まで増加する」と予想されています。街を歩いている高齢者の5人に1人は認知症になっていくのです。

 

 

 

そういえば最近、毎日のように「プリウスミサイル」のニュースをみるようになったような~・・・(;´∀`)

 

 

したがって、痛みがつらいときは薬の力をかりて「生活の質」を高めることも大切ですが、「薬に依存しないスタンス」を持つことは、あなたの健康を根本から守るために大切なことなのです。

 

これからは「健康に長生きする時代」

現実におこりうる問題として、たとえば寝たきになった人が80~100歳までの20年を生きるとします。

すると、一年間の生活費が約200万かかるとした場合は「20年間×200万=4000万」もかかる計算になります。

もし私たちが寝たきりの親を世話することになったとき、最後までみとるためには4000万はかかるかもしれないのです。

しかし、どう考えても日本の政府がそのお金を支援してくれるわけがないので、私たちは「何かしらの対策」をせざるえなくなります。

 

それらの問題をクリアするために大切になことは「健康の寿命」なのです。

 

健康寿命とは「自分の力で日常生活をおくれるまでの期間」のことを定義します。

2016年におこなわれた国の調査によると・・・

 

①健康寿命-男性72歳/女性74歳

➁平均寿命-男性81歳/女性87歳

 

という結果になりました。ようするに普通にすごしていると、「介護が必要になる期間が10年ほどある」ということです。

 

また少子高齢化がすすんで社会保障が維持できないと騒がれているなか、私たちは家族や子どもたちに迷惑をかけないためにも「健康寿命と平均寿命の差をちぢめる努力」をしなければならないのです。

 

私たちが年老いたときの寿命は、平均寿命が90歳を超えてくるかもしれません。

 

せっかくなら「健康に自分らしく」生きることができるように「予防」や「健康の維持」に努めていきたいものですね。

健康を守るためのポイント

体の不調で悩んだときには、あなたの生活する環境を整えないかぎりはどれだけ優れた医療や整体をほどこしても、治療効果がでないか症状はすぐにぶり返してしまいます。

そこで「自分の健康は、自分で守る」というスタンスを身につけるための基礎をお伝えさせていただきます。

 

①散歩

運動をしてはいけないような病気などを抱えていないのであれば、散歩をおこない体を動かすことを習慣にすることは素晴らしい効果を発揮します。

「1時間は歩ける体力と筋力」を手に入れることを目指して、まずは30分のウオーキングから開始することをオススメいたします。

 

➁食事

健康の寿命をのばすために、日本食を食べるることをオススメいたします。ご飯などの穀物や野菜(ビタミン類/ミネラル類)、お魚(タンパク質/脂肪)などでつくられる低カロリーなものがベストです。

また朝ごはんは抜かずによく噛んでから飲み込む癖をつけて、腹八分目にとどめるなど「体に優しい食事方法」がオススメです。

 

③睡眠

睡眠は疲れをとるだけでなく「ストレスで傷ついた細胞」を回復させるためにも大切な時間なのです。したがって内臓を休ませるためにも、食事は就寝の3時間前にはすましておくことをオススメいたします。

もし「体の痛み」やストレスによる「不眠」でお悩みのときは、ぜひ当院へご相談くださいませ。

 

④アジャストメント

体のゆがみとは歯石みたいなもので、毎日歯磨きをしていても歯石がたまり放置しつづけると、虫歯になって歯を抜かなくてはいけなくなります。

 

体のゆがみも同じことで「体のバランス」がゆがんだ状態を放置しつづけると、はじめに何らかの健康問題があらわれはじめます。そのまま原因が解消されないまま過ごしていると、いずれあなたの体は壊れてしまうのです。

 

この「体が壊れる」ということは、いわいる「医学的な病名がつくよ」ということでもあります。人により関節が壊れれば手術をしなくてはいけなくなるし、内臓が壊れれば薬物を飲みつづけなくてはいけなくなります。最悪のパターンでは「死にいたる病気」を患うか、そこまでいかないにしても寝たきりになるかもしれません。

 

鍼灸や整体をおこない「体のバランス」を整えることで、「健康を維持する力」や「病気を治す力」が発揮されるため、あなたの健康寿命を伸ばすことができます。ご安心ください。

 

まとめ

人生におこるすべての現象には、「原因と結果の法則」があることが真理です。また「選択と行動の結果」いまのあなたのが作られています。あなたは、これからどのような人生を歩みたいと願うのでしょうか。

 

ある詩人が「幸せの土台は健康にある」という言葉を残しましたが、まさにその通りだと思います。

 

 

 

 

 

「健康の寿命」と「寝たきり」について

(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 藤井康徳 監修)

 
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